私が個別株投資を続ける3つの理由と、そのリスク
株式投資には、大きく分けると以下2つに分類できます。
- 投資信託・ETF
- 個別株
幅広い方におすすめしやすいのは、①投資信託・ETFです。個別株投資は、人を選ぶ投資手法だからです。
ではそんな中、なぜわたしが現時点で個別株投資を続けているか、その理由を記します。一例としてご参考まで。
個別株投資を続ける3つの理由
- 納得感がある
- 能動的である
- 「個」が出る
① 納得感がある(投資先が明確にイメージしやすい)
「あなたは何に投資していますか」と問われた際に、個別株投資であれば「MSCIに4%、COSTに3%…」といったように瞬時にイメージしやすいです。
インデックス投資でもイメージ自体は可能ですが、変動する構成銘柄の割合を逐次的に確認する必要はあります。
市場でなにか変動が起きた際も、保有銘柄に与える影響を、(その正誤はともかく)イメージしやすくなります。つまり、自分なりの資産運用シナリオを描きやすくなります(これも正誤は別にして)。
自分なりのシナリオを描きやすくなると、投資のビジョン・展望・人生設計もやはりしやすくなります(これも正誤は、以下略)。
「正誤は別にして」とことさらに併記していますが、これも自分なりの確度が持てる投資先に分散している場合、その正誤が自分のシナリオに与える影響を軽微におさえやすくなります。そして、シナリオが「正」である場合、追加的な効用(納得感)が生じます。
仮にシナリオが「誤」であったとしても、自己責任で投資先を選別している以上、完全に納得感があります。これは「納得性を図った上で、自身が選択した結果を受け入れる」という私の信条・性格に合致しています。
② 能動的である
特定の指数に連動するETF・投資信託で運用することはインデックス投資とも呼ばれ、市場全体への投資であれば「パッシブ運用」とも呼ばれます。
「Passive」という名の通り、受動的です。運用会社の運用ルール・意思決定等に基づいて銘柄入れ替えなどがなされます。
対して個別株投資というのは、自身で投資先を決めるという意味で能動的です。
個人的な好みとして、能動性を好みます。これは投資だけでなく、生き方や選択など、人生におけるあらゆる事象に対して能動性を好みます。
やはりできるだけ主体的にコントロールしたいのでしょう。「無思考につながりやすい行動を避ける」という考えが根底にあるのかもしれません(とはいえ、繰り返しながら他者へおすすめするなら一般的に個別株ではなくインデックス系です)。
③ 「個」としての自分が出る
特定の指数に連動する投資というのは、百者一様です。(よくもわるくも)だれがやっても同じ結果になります。
対して、個別株投資というのは、百者百様です。(よくもわるくも)必ず違いが生じます。
私はほかの人と同じ行動を避ける傾向がみられます。投資にかぎらず、生き方・人生の選択などあらゆる事象に対して、自分なりの色が出る方を好みます。
- 自らを白色になぞらえるならば、朱に交わって赤くなるよりも純白を貫くことを好みます。
- 集団の中の自分よりも、個としての自分が好ましいと感じます。
- 3対3の異業種交流会よりも、1対1です。
それが結局は、人生におけるあらゆるイベントに好影響をもたらしたと確信しています。
「たかが投資方針から、人生のできごとにまで飛躍した」と感じるでしょうか。いいえ、やはり一事が万事なのです。核となる部分は同じで、各分野で一見異なる形で表出しているだけです。
「投資方針というのは、当人の哲学・生き方などが色濃く反映される」と私がブログでたびたび述べてきたのは、こういう背景があるからです。人間には「行動核」があって、行動核があらゆる行動の要因決定になっているのです。
以上から、たとえば市場平均を上回っているか下回っているかといった「数字」以外の部分に主として意義を見いだしていることもおわかりになると思います。
リスクも記しておきます
誤解なきよう、個別株投資のリスクも併記しておきます。
上段には、私が個別株投資をしている立場から、個別株投資を続ける理由を記しています。そのため、よい面が焦点となっています。
また、私の個人的な事情、つまりあくまで収入と支出の最適化によって配当をゴリ押しで積み上げた戦略と言えるでしょう。
それだけでは、読者が勘違いするかもしれません。ゆえに、以下を併記しておきます。
まずそもそも、インデックス投資と個別株投資、どちらがよいかは結局は人によります。なにを求め、なにを見いだすのか。
個別株投資をするということは、自身の判断によるリスク・リターンを一手に引き受けることです。リスクとリターンが市場平均を上回ることもあれば、下回ることもあります。
個別株投資をするには、そもそも
- 投資に興味がある
- 時間がある程度はある
- それ自体が苦にならない
- メンタルの追加的な強さ
- リスクを受け入れるだけの知識
少なくともこういったものが必要と思います。
結局は「当人の好み次第」という表現に落ち着くわけですが、上に挙げた5つの条件を見てもわかる通り、条件が限られています。
一方、インデックス投資はよくもわるくもリターンは常に平均回帰的です。資産形成の切迫性が高いなどの理由から、自分なりにリスクを取って目標達成スピードを上げる際には、個別株が適することも出てきます。
自分が個別株投資をしている、または検討されている方は、その行動理由を明確に自身で客観的に把握しているのかを、自らに問うて言語化してみるのも一案ですね。
ただし言語化すると自分に追加的にバイアスをかける(考えをより凝り固まらせる)可能性もあります。その点も客観的に認識しておいた方がよいと思います。
Best wishes to everyone.
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