映画「関ヶ原」で印象に残った1つのセリフ
「将の将になるには、人がよすぎるやもしれん」
映画「関ケ原」を見て印象に残ったセリフです。
石田三成が「義が不義に負ける世があってはならぬ」と感情をこめて言うシーンが何度かあります。そこで作中の石田三成を評する際に使われた言葉、それが冒頭のフレーズです。
部分的にしたたかであったり、計算高かったり、そういった部分が奏功する局面って確かにあるかもしれません。
人がよすぎたり、義に厚すぎたりすると、それが歯止めになって好機や実利を逃したりすることって確かにあるかもしれません。
とはいえ、見る人が見ればわかりますし、見てる人は見てるでしょう。わかる人にわかればよいと思います。量より質という原理は、多くのことに当てはまると思います。本作で描かれる石田三成のように、自分の主義や信念を貫くことはひとつの美学として尊い。
本来の人格が「人がよすぎる」のであれば、したたかに功利主義や実利主義に走る必要はないし、もちろん衆目を集めることがよいとはかぎらない。
そんなことをあらためて再確認する作品でした。
淡々と自分の信条や主義に沿って、とはいえ硬直化せずに一定の柔軟性を備えた上で、日々を歩んでいくことがやはり肝要。
それはやはり本作における石田三成のように、生き方に表れてくると思います。
Best wishes to everyone.
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