三菱サラリーマンが三菱UFJ銀行に振り込まれた給与の一部を用いて三菱UFJ銀行傘下のカブドットコム証券の口座にて三菱UFJ銀行の株式を1,300株購入しましたので、以下に三菱UFJ銀行の現状を記します。
出張続きでややタイムラグが生じてしまいましたが、先週に三菱UFJ銀行を以下の通り新規で購入しています。
三菱UFJ銀行を60万円分新規購入
三菱UFJ銀行の基礎データ
購入時における基礎データを見てみましょう。
三菱UFJ銀行の基礎データ面における特徴としては、以下4点あげられます。
- 高配当
- 高増配
- 低い配当性向
- 低いバリュエーション(PER・PBR)
ただ、日本株の場合、低いバリュエーションはそのままもっと低いバリュエーションまで叩き売られることがままありますね。
連続増配年数 | 5年 |
配当利回り | 4.97% |
直近3年増配率 | 22% |
直近5年増配率 | 38% |
配当支払月 | 6, 12 |
1株配当(DPS) | 25円 |
1株利益(EPS) | 67円 |
配当性向 | 37% |
PER | 7.50 |
PBR | 0.40 |
購入時点の株価(2019/8/6時点) | 503円 |
三菱UFJ銀行:連結純利益推移
連結純利益の過去推移は以下通りで、2019年度1Q時点で通年目標9,000億円ベースの進捗度は43%。
年度 | 連結純利益 |
2013年度 | 9,848 |
2014年度 | 10,337 |
2015年度 | 9,514 |
2016年度 | 9,264 |
2017年度 | 9,896 |
2018年度 | 8,726 |
2019年度1Q | 3,910 |
三菱UFJ銀行:注目ポイント4つ
では三菱UFJ銀行の現状において、私が注目するポイントを以下4つ挙げます。
1)低いPBR
2)低調な国内収益環境も、海外良好
3)3.4兆円の含み益
4)国債保有残高21.1兆円
①極端に低いPBR
PBRは0.4と98~02年の金融危機時よりも低い評価との由。
もちろん背景にはフィンテックの台頭や国内収益環境に対する懸念があると思います。
ただ、店舗削減後の同銀の立ち位置はやはり一定のポジションはあると思いますがどうでしょうか。
預貸利ザヤを稼ぐ以外に信託・証券・リース・投資銀行業務などがあり、特定分野は残るでしょう。
一方で銀行が事業清算する際は保有資産が痛んでいることが多くPBRはあまり意味を成さないという論も納得できます。
②国内収益環境は低調も、海外は良好
国内の預貸金利回り差は19年1Q時点で0.79%と引続きじり下げで国内の預貸利ザヤを稼ぐ際の金利環境は引続き好ましくありません。
対して海外の預貸利回り差は1.27~2.06%と事業環境自体は良好。海外貸出金は貸出金全体の4割以上を占め、小さい国内利ザヤの影響は以前より希薄か。
③3.4兆円の保有株式含み益
その他有価証券の評価益(=つまり三菱UFJ銀行の保有する株式の含み益)は2019年6月末時点で3兆4,052億円あります。
ただ、うち2兆5,887億円は国内株式分ですから、この含み益は日本株の動向に大きく左右されます。
④国債保有残高21.1兆円
国債保有残高は21.1兆円あります。1年以内に償還する分が12兆円と過半を占めます。が、この保有国債がやや気になります。
デュレーション(国債残存期間)の平均が2.8年と以前より長期国債にシフトしているとは言え、なんらかのきっかけで保有割合が高まってきた外国人投資家が日本国債を売り浴びせた時に大きく評価損か実損が発生するリスク自体はあるでしょう。
まとめ
以上三菱UFJ銀行の現状をざっと見てきましたが、配当利回りが5%に迫る時点で打診買いしています。
上述したようなリスクはありますが、ポートフォリオの1%弱のポジションということで問題ないとの考えです。
Best wishes to everyone!
こちらは同じく三菱グループの三菱商事を購入した時の記録です。