豪州株・豪州リートの将来・見通しは明るいか【豪州経済の展望】

豪州株・豪州リートの将来は明るいか、豪州経済の展望を確認

三菱サラリーマンは、「豪州株・豪州リートの将来は明るい」と思っています。

理由は以下3つあります。

豪州における3つの特長

1. 長期間の安定的な経済拡大

2. 高い人口増加率

3. 資源国

1.長期間の安定的な経済拡大

豪州経済が引続き堅調に推移しています。「リセッション入りしない期間」が110四半期連続で更新されました。これは現時点で世界において最長不倒の記録です。

リセッションの定義は国によって異なるものの、一般的には「2四半期連続して前期比マイナス成長」となることを指します。

実際に下図 [オーストラリアGDP成長率推移] を見て頂くとわかりますが、

オーストラリアGDP成長率推移

過去20年間で4回マイナス成長を記録しているものの、1四半期のみに留まっているため、一般的に言うリセッションという概念には含まれません。

約30年にわたり成長が継続していることがわかります。背景には、後述する「人口増加」があるのは間違いないでしょう。

2.高い人口増加率

下表は国連データに基づき、2016年・2060年における各国の人口変化見通しと人口増減率をGDP順に表したものです。

豪州は他の先進国に比べ、人口の絶対規模自体は2500万人程度と多くありませんが、その増加率は1位であり、50%と突出しています。(ピンク色の増減率をご参照)

先進国は軒並み人口が減少する見通しの中、米国と豪州が気を吐いている形です。特に豪州は-30%の日本とは対照的な高い増加率見通しとなっています。

人口は経済規模の源泉であり、人口増加率は経済成長の源泉になり得ます。基本的に人口ボーナス期に高い経済成長率を記録し、人口オーナス期には低迷する傾向がありますね。

そこで注目すべきは株式でもあり、特に不動産です。

豪州の国土は広大ではありますが、その広大な国土の多くを占めるのは内陸部・砂漠地帯であり、人間の住む地域は海岸部に偏在しています。

人口増加に伴い、その偏在した地域における不動産セクターは潜在的に成長セクターの1つになり得るでしょう。

3. 資源国

もう1つ豪州の特長(特徴ではなく、特長)を挙げるのであれば資源国であるということでしょう。

代表的な産出物としては、「高品位な鉄鉱石」です。

BHPビリトンやリオティント・FMGなどの鉱物資源メジャーを擁し、他に伍することが可能なのはブラジル資源大手Vale(ヴァーレ)ぐらいです。鉄鉱石産出国としては不動の地位と言ってよいでしょう。

鉄鉱石自体は品質の高低があり、鉄鉱石(Fe)含有量の多いもの、つまり不純物の少ない純度の高いが選好されます。不純物が多いと燃焼する際に環境に負荷を与えるからです。

特に中国は環境対策に力を入れていますから、品質の高い鉄鉱石を選好し、輸入します。

中国の国産鉄鉱石よりも、豪州やブラジルから鉄鉱石を大量に輸入する原因は、中国産の鉄鉱石より、豪州・ブラジルの資源メジャーが産出する鉄鉱石の方がFe含有量が多いからです。

更に彼らは海運会社などのオペレーターと同じく自前の船隊も擁しており、バルチック海運指数に代表される運賃市況や傭船マーケットにも影響力があります。

これは正直資源を持たない日本勢の市場参加者からすると、羨ましいのが本音です。

まとめ

以上、豪州経済の基礎的要因(ファンダメンタルズ)をさっと見ました。私は先進国の中では米国と並んで潜在的に成長率が高いのは豪州だと考えます。

では、そのような安定的な成長が期待できるオーストラリアへの投資アプローチとして株式とリートが考えられます。

よって、豪州株、豪州リートに幅広く投資をしたいところですが、投資対象は限定的です。
豪州株に限ったETFは弊方把握する限りはなく、残るは豪州リートの投資信託/ETFとなります。

現在私が把握している豪州リートに分散投資できる主な金融商品としては以下2つ。

豪州リートに分散投資できる商品
  1. 上場インデックスファンド豪州リート[1555]
  2. eMAXIS豪州リートインデックス

で、どちらも信託報酬がそこそこするのが若干ネックな気はします。

0.486%:上場インデックスファンド豪州リート
0.648%:eMAXIS豪州リートインデックス

IYR(米国リートETF)も0.47%するので、そこまで大きな差異とは言えませんが、やはり信託報酬は長期投資をする際にボディブローのように手数料として毎年取られますから、安いに越したことはありません。

ちなみに私が投資するなら、分配金の出ないeMAXIS豪州リートインデックスではなく、分配金の出る上場インデックスファンド豪州リート[1555]です。

これは分配金が無税で再投資されるものと比べて、分配時に課税されるというデメリットを考慮しても、配当金や分配金という不労所得の可視化になるキャッシュフローを選好するため、1555を選ぶという個人的な好みです。

分配金利回りが概ね3.5%程度のため、水準として悪くはありませんが、それなら配当利回りが4%を超えるSPYD(S&P500高配当株式ETF)も捨てがたいなぁというところで、なかなか悩みどころではあります。

いずれにしても、豪州株、豪州リートは先進国の中では数少ない、米国と並んで成長が期待できる分野であり、ここには今後ともBETしていきたいと考えています。

Best wishes to everyone!