60歳からはじめる資産運用

60歳からはじめる株式投資

GOLDEN YEARSとも称される老後期間。

何事も始めるに遅いことはありませんよね。

時間を味方につけて複利効果を最大限享受するのが株式投資の要諦ではありますが、債券ETFなども組み込めば、何歳であろうが資産運用自体は可能です。

今回は以下のようなご質問を頂きました。

ご質問

初めてブログを拝見した時、よく勉強されて凄い人だという印象を受けました。

それで真似しようと思ってブログを読み進めたりそこからいろいろな商品を知ったりで、株と言っても色々あるんだとわかってきました。

この程度の初心者ですが先行きが不安なので60歳からでも資産運用しようと思い、色々考えてみました。

現金を除いて運用に回せるのは2500万、毎月積み立てで65歳からインカムが5万から10万欲しいとしたら、どういう商品がいいか迷っています。

私が候補にしているのは米国ETFのS&P500とAGGを50パーセントずつ、又はAGGと安定の個別株を50パーセントずつ、又は日本発売のETFです。

ウエルスナビをしているんですが、内容がAGG、VTI、VEA、VWO、TIP、IYR、金です。ウエルスナビでもいいような気もします。何分積立期間が短いのと米国株は為替の関係もあるので果たして上手くいくのか全く分かりません。

三菱サラリーマンさんの意見をお聞かせください。お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。

ご質問頂戴し、ありがとうございます。ポイントは以下と理解しました。

  1. 運用に回せる額→2500万円
  2. 毎月積立で5年後の65歳から5万~10万円のインカムが欲しい
  3. どのような商品を選べば良いか

VYM(50%)
AGG(50%)

ということで、私ならまず以下の構成が浮かびます。

ポートフォリオ案①VYM(50%)
AGG(50%)

60歳というご年齢を考えますと、まず何よりも留意すべきは、

残りの人生で挽回できない程のリスクを負わない

ということに尽きるかと推察します。

若年期であれば、S&P500に連動するETFを買って配当再投資していく形が最適解の1つになり得るわけですが、長期間の弱気相場に入る可能性もあります。

長期間の弱気相場入りしたまま生涯を終えることになると、資産運用の本末転倒となりますから、それだけは避けたいところですよね。

そうするとやはり、ご自身でもご賢察の通り、債券ETFを50%程度組み込むのは非常にリスクを下げると共に税引前分配利回り2.6%程度のインカムを得られますから、好適です。

更に、月5万円以上のインカムが欲しいということですから、S&P500のETFよりもインカムの多いVYMをまず挙げています。

では肝心の「5年間積み立てて、毎月5~10万円の配当金を得られるか」ですが、毎月約42万円を積み立てると、5年間でちょうど2500万円を積み立てることになります。

VYM・AGG共に現在の税引前配当利回りは2.6%程度ですから、税引後で1.9%となり、毎月3.9万円のインカムとなり、5~10万円に残念ながら届きません。

JリートETF(50%)
AGG(50%)

ではVYMではなく、東証REIT指数連動の国内ETF[1476]iシェアーズ JリートETFにしてみましょう。

ポートフォリオ案②[1476]JリートETF(50%)
AGG(50%)

[1476]iシェアーズJリートETFの基礎データ

  • 直近分配利回り
    →3.2%
  • 分配月
    →2・5・8・11月
  • 信託報酬
    →0.16%

これならば、ご質問者様の懸念される為替リスクも半減しますし、税引後配当利回りはAGGと平均しても2.2%と先ほどより上がります。

ただ、、これでも毎月のインカムは4.6万円と5万円に僅かながら届きません。

豪州リートETF(65%)
AGG(35%)

5万円を必達目標とするのであれば、こちらも一案になり得ます。

ポートフォリオ案③[1555]上場インデックスファンド豪州リート(65%)
AGG(35%)

[1555]上場インデックスファンド豪州リートの基礎データ
  • 直近分配利回り
    →3.57%
  • 分配月
    →偶数月
  • 信託報酬
    →0.49%

これならば税引後の加重平均は2.5%となり、5年間毎月約42万円を積み立て、5年後の元本を2500万円としても、毎月5万円のインカムを得るという条件に達しますね。

まとめ

「債券ETFを組入れてリスクを抑えつつ、ETFのみで税引後配当利回り2.5%」を目指そうとすると、一定の難度があるということがわかります。

個別株、特に高配当株や高配当な個別リートを組み入れれば、税引後配当利回りはかなり上げることができます。

しかし、個別株はそれだけリスクも伴いますから、やはり60歳を超えた後の投資に関しては、積極的におすすめはしづらい部分があります。

ということで、今回は個別株は除外し、ETFのみに絞って、試行錯誤した順に沿って3つの案をご紹介させて頂きました。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

以下記事でAGGについて詳述しています。運用会社が異なるBNDというETFもありますが、どちらを選んでも大差ありません。

投資初心者にオススメする低リスクな運用方法
低リスク運用なら、AGG・BNDなどの債券ETFを活用 ツイッターのフォロワーの方から、peing(ツイッター内にリンク先がありま...

ちなみに私は個人的に計算しやすい配当収入を最大化したいので、個別株を採用しています。しかし万人におすすめできるのは、やはりETFです。

【配当収入の最大化】なぜETFではなく個別株主体にするか
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コメント

  1. いさか より:

    不躾にコメント失礼します。いつも楽しみに拝見しております。

    お考えを伺いたくコメントをするのですが、究極的にインカムゲインだけを追求するとせば、配当権利確定日のみ保有して(高騰予想があるとせば機械的に1か月前に買う等工夫しつつ)、権利取得後すぐ都度売却する、という手段を都度取るのがいいかと迷っております。売買手数料等増加懸念はありますが、それでも高配当株ならコスト負けしませんし、また株自体の値下がりリスクも短期間に限定されるためいいのでは、と考えております。三菱サラリーマン様はいかがお考えでしょうか。

  2. kai より:

    こんにちは。ツイッターフォロワーの一人です。いつも感心して見ています。

    昨年から株取引始めて一年、初心者です。

    株のみで債券には触らず、一億の元金を作って、5%のインカム収入を得るのが最終目標です。堅実に積み上げたいので、10年~20年で倍のリターンにを目指したい。

    現在は700万ほど運用しており。毎月25万、ボーナス55万×2を投資に回せますが、IDeCoを1万2千、積み立てNisa 3万3千を S&P500に入れています。

    残りの分は日米中の個別株にしており。基準は15年ほどで倍のリターン見込みで選んでおり、でも自分が怖がりで、高値追いもしたりして、つい最小単位しか買わずに現金だけ積み上げている。

    これではよくないので、積み上げ投資を拡大しようと思いますが

    個別銘柄、米のETFや新興国ETFの割合がどうしても悩んで分からず、米ならS&P500をさらに増やすべきかVTIをとるべきか、三菱サラリーマンさんの考えを聞かせてください。