中国留学で成功する為の4つの秘訣【経験談】
結論から書きます。
下記の留学を成功させる秘訣は、中国留学に限らず他の国でも応用可能です。以下ポイントをおさえれば、留学が実りあるものになる可能性は格段に高まると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 留学中は日本人と極力関わらない
- 宿舎は、個室を避け、外国人との相部屋にする
- 引きこもらず、ガンガン外に出て、店員さんなどに話しかけてみる
- 常に中国語を聴いている状態にする
私は実際に上述事項を徹底し、とにかく現地の人々と深く関わり合うことで、半年でネイティブに間違われるほどの語学力を習得し、留学生向けの語学試験で幸運にも首席を取ることができました。
就活では留学中のエピソードを織り交ぜることで納得のいく結果になりました。「留学で人生が変わった」と言っても過言ではありません。
留学は、その過ごし方次第でその後の人生を劇的に変える可能性を秘めています。それぐらい日本は画一的な価値観が主流とも言えるでしょう。
若年期に異なる価値観や文化に触れ、柔軟な考え方を身につけることはその後の人生に深く良い影響を与えることになります。
それでは冒頭に挙げた、留学を成功させる為の秘訣を一つ一つ見て行きましょう。
留学成功の秘訣①:日本人とは極力関わらない
私が留学していた頃、周囲にも大学の交換留学制度で中国に来ている人が十数名いました。
早稲田大学の国際教養学部というのは、最低1年間の留学を同学部生に課しているようで、その学部生達が集団で北京大学に留学しに来ていました。
しかし、「国際教養学部生だから留学してきている」という人も見受けられました。つまり、「自分が望んで留学しに来た」というより、「規則だから来ている」という感じです。
そういう背景があるからなのかせっかく外国に留学しに来たにも関わらず、日本人で群れている人が少なからずいました。
当然ながら日本人と接している時は中国語に触れることが出来ませんし、日本語で話すことになります。日本人と群れているその時間分、中国語学習の貴重な時間が蝕まれていることを意味します。
時間は有限であり、一年経てば帰国しなければなりませんから、一分一秒を惜しんで中国語に触れる必要があります。
日本人で群れている人と、そうでない人は1年後には語学力において埋めがたい大きな差がついていました。
日本人と日本語で話すことは、日本でもできることです。せっかく留学に来たのですから、その地でしか感じられないことを感じたいものですよね。
「今していることは、日本でもできること?それとも留学しに来ないとできないこと?」
と立ち止まって自問自答するのも一案でしょう。
最終的に語学というのは、母国語を介在させずに外国語をそのまま外国語として理解し、外国語をそのまま口から発することがゴールになりますから、可能な限り母国語である日本語を介在させないようにする意識づけがとても大事です。
ただ最初はなかなかそのレベルまで行きませんから、当初3か月程度は非常に悶々とした日々が続いたことを今でも覚えています。
留学成功の秘訣②:個室は避け、外国人との相部屋にする
中国に留学すると、基本的には以下の二社択一になります。
- 大学の寮に入る
- 自分で部屋を借りる
余程語学が既に一定のレベルに達しているか、現地に人脈等でもない限り、自分でいきなり部屋を借りるハードルは高いです。普通は大学指定の寮に入ることになりますから、ここでは入寮する前提で話を進めます。
大学によっては個室を選べるところもありますが、余程特別な事情や嗜好がない限りは、留学手続きを行う際に、個室ではなく相部屋を選びましょう。
中国という国はルールがあってないようなものなので、留学生窓口の担当者に、希望の国籍(例えば日本人以外)の人との相部屋にして欲しい、などと伝えて便宜を図ってもらうのも一案です。
なんだかんだ、いかに外出を心がけようとも、自分の部屋というのは寝る場所でもありますから、それ相応の時間を過ごす空間になります。
自室という空間を外国人との相部屋にするか否かで、外国語に触れる機会の多さはもちろんのこと、色んな国の文化や考え方・価値観に触れられるかなどの面で、天地の差があります。
例えば他国との制度の違いという面では、日本には兵役の義務がありません。しかし、お隣の韓国では兵役の義務があり、その実態は過酷です。上級生からの体罰やイジメは当たり前のように横行し、訓練も厳しいため、兵役前後で精神的なたくましさなど激変する人もいます。
このように普段日本で気にもかけない「兵役」という義務がある人と話すだけで、モノの見方に一つ変動要素が加わります。
普段財政難や年金で不満を持つ日本の若者ですが、普段気にかけない「兵役」がないだけで、ひとつ日本が恵まれているものとして捉えることもできます。
留学中の宿舎が個室では、自分の世界に閉じこもりがちになり、上述の外部刺激もありませんから、単調な留学生活になったり、語学習得や異文化な触れる機会の減少に繋がります。
以上から、外国人との相部屋にすることを強く勧めます。
留学成功の秘訣③:引きこもらずガンガン外に出て、店員に話しかけるなど現地の人々と深く関わる
これも多様な人々に触れるという意味で非常に重要です。
まず中国は出身によっては非常になまりが酷い人もいます。東北地方はマシですが、四川省など場所によって北京出身でも強いなまりで聴き取りづらいこともあります。
こればっかりは、数をこなして慣れるしかありません。
普段大学の授業では、大学の先生は全くなまりのない綺麗な標準語を話します。これは言わば、”特殊な標準語”と言えるでしょう。
なぜなら街中の人はそんな聞き取りやすい発音で話してくれないからです。せっかちな人は早口でまくし立てますし、なまりもあります。
ですから、まず語学の面で街中で多様な人の中国語に慣れることは、その後ビジネスでも通用するような中国語を習得できるかどうかに決定的な違いをもたらします。
なまりに対応できるかどうかはHSK(漢語水平考試)では測りきれない側面でしょう。
また、街中で店員さんに話しかけるのはオススメです。なぜなら彼らは商品を売りたいので、熱心に商品の特徴や良さを説明してくれます。
その説明が理解できなければ、その都度「今なんて言ったの?」と遠慮なく遮り、電子辞書で単語を調べる形です。
そして理解してから、店員さんに話を続けてもらう。日本では憚られることかもしれませんが、中国では全然OKです。
このように、聞き取れない単語があれば、必ず一旦理解するまで立ち止まって、理解するようにしましょう。それが、遠回りなようで一番の語学習得の近道なのです。
留学成功の秘訣④:常に中国語を聴いている環境を自分で作る
最後のポイントです。人生は有限であり、留学期間もまた有限です。
留学中は、せっかく外国にいるのだから、常に日本では出来ないようなことを積み重ねていく必要がありますが、相部屋にルームメイトがいない時間に、自分が部屋にいることもあるでしょう。
そういう時は、必ず中国語のテレビ番組か、好きな映画を流すようにしましょう。
結果語学というのは、慣れがモノを言うものであり、限られた時間の中で語学をマスターする際には、いかに密度を濃くして外国語に触れるかが肝要になってきます。
そしてスピーキングの巧拙というのは、上達過程でいかに多くの文を丸暗記してるかにかかっています。
中国は基本的にほとんど全ての番組で字幕が出ていますから、好きな番組なら興味を持って文を見て、覚えられるでしょうし、好きな映画を繰り返し聴くことも良いでしょう。
ちなみに私は北京大学の”影视”という、映画を見て中国語を学ぶ授業にて、「爱情呼叫转移」にハマり、全セリフをそらんじるまで聴き込みました。
地道にこうしたことを行なっていけば、最初は遅々として自分では上達を感じなかったとしても、ある時周囲から上達したと貴方も言われるようになるはずです。
海外へ出ていく若者が増えれば、日本にもダイナミズムが生まれるかもしれません。
世界は広い、若者は海外へ羽ばたこう。
Best wishes to everyone.
29歳で経済的自由を達成できたのは、間違いなく留学経験が活きた面があります。
経済的自由を達成したら、セミリタイアは達成したも同然です。私はこの方法でセミリタイア可能な環境を実現しました。