【HCN】Welltowerってどんな会社?
事業規模
1970年にオハイオ州で設立。
現在米国のヘルスケアリートで最大規模であり、米国リート全体でも4位の企業価値(EV)を誇ります。
事業ポートフォリオ
- 69.8%:老人ホームなどの介護施設事業(Seniors Housing)
- 17.1%:外来医療オフィスビル事業(Outpatient Medical Office Building)
- 13.1%:高度看護施設などの急性期病院治療後のケア事業(Post-Acute Care)
上記の通り、収益ベースで70%を介護施設事業が占めます。
ベビーブーマーで増大するアメリカのヘルスケア市場
米国のヘルスケアリート第1号は1970年まで遡ります。そこから47年という時節を経て、銘柄は多様化し、安定したキャッシュフローを背景としたディフェンシブセクターとされながらも高い成長を描いてきました。
ヘルスケアリートの特徴
ヘルスケアリートというのは、高齢化という人口動態と、高い需要に基づく安定したキャッシュフローを特長としており、上述の通り景気感応度の低いディフェンシブセクターとされています。
ヘルスケア施設、つまり老人ホームや介護施設、高齢者住居施設、或いはメディカルオフィスビルの所有者となっているのが、この米国ヘルスケアREITの特徴です。
ベビーブーマーの存在
「ベビーブーマー」と呼ばれる戦後(1946年~1959年)生まれの高齢者人口とその比率の増加を背景として、ヘルスケアの需要は増大しています。このベビーブーマー世代は2017年時点で58~71歳であり、2030年にはスキルドナーシング施設を実際に利用する時期に突入します。
当該世代がシニアケアを必要とする段階に入ってきており、今後15年間は労働力から退職者へと移行する人数の更なる増加が見込まれており、ヘルスケアニーズの更なる増大が見込まれているシニアケア市場。
スキルドナーシング施設というのは、公的医療制度のメディケア(Medicare)、メディケイド(Medicaid)に支えられて米国で供給されてきた歴史があります。
欧米では1980年代から、医療体制が充実した「スキルドナーシングファシリティー(SNF)」という介護施設が存在。欧米ではこのような施設を多数つくり、平均在院日数を短くし、退院後のケアをフォロー。
しかし、このスキルドナーシング施設は築年数が30年を超えるものが増え、且つ直近政府のメディケア、メディケイドに対する財政負担が増大していることから、制度の存続を疑問視する声あり。
メディケア、メディケイドと呼ばれる公的扶助に依存する企業がマーケットで不安視されており、それに関連するリートであるOHIも直近株価は下落していました。
しかし、HCNはこの7年間で政府基金であるMedicare/Medicaidへの依存を着実に減らしており、HCNの収益の93%は現在では民間セクターからによるものです。つまり、公的扶助への依存がほとんどないことは魅力的な側面です。
増加する米国高齢者
日本ほどの高齢化社会ではないにせよ、米国の高齢者自体は確実に増えていき、20年間で倍増する予測もあります。
【HCN】配当は安定的に増配
長々とファンダメンタルズ(基礎的条件)的な話をしてきましたが、実際に気になるのは配当がどうなのか、というところですよね。
結論から言うと過去5年の増配率は3~4%で、連続増配年数は28年、配当利回りは直近5.2%。
インカムゲインを主眼とする投資家としては垂涎ものの銘柄と言えます。
過去配当推移
HCNの過去20年の配当推移です。
2000年代前半は若干横ばいといったところですが、2010年代に入ると増配ペースが増し、安定的に漸増傾向なのが見てとれます。
過去配当利回り
5年平均の配当利回りは5%を若干下回るレベルですから、直近の5.2%は買っても良い水準と言えます。
【HCN】まずは7,000ドル分を新規購入、、したかった
ということで早速7,000ドルをHCNに投じました、と言いたいところなのですが、やはり今回もSBI証券では買い付けできず、買い付け停止銘柄となっています。。
今月は何を買い付けるか、引き続き思案します。
Best wishes to everyone!
米国ヘルスケアリートは他にもあります。オメガヘルスケア(OHI)は、SBI証券で取り扱いしておらず、IB証券では扱っています。
ただ、確定申告など手続きが煩雑になるので、私はSBI証券で引き続き米国株を運用しています。
私のポートフォリオは以下のような感じです。米国株以外にも魅力的な銘柄は各国にあります。私は米国・英国・豪州・カナダ・日本・ベトナム・中国に投資しています。
コメント
はじめまして。
SBI証券で購入できる米国REITまたは豪州REITの個別銘柄があれば
ご紹介くださるとうれしいです。