FIRE達成後の現金比率:安心と機会損失のあいだで
FIRE後にどれだけ現金を持つべきか。シンプルですが、誰もが一度は悩むテーマかと思います。
以下ご質問に回答しています。
題名: Fire達成の際の現金について
メッセージ本文:
いつもお世話になっております。
以前からお問い合わせフォームからメールさせていただくのを躊躇していた者です。
いつも参考にさせていただいております。
現在34歳で穂高様とお話してみたい&ご相談がありお問合せさせていただきました。
もしお時間あればでいいのでご返信いただければ幸いです。
現在
毎月の配当金が15.5万(税引後)ほどになり、サイドFireを視野に入れて計算をしているのですが、
- サイドFire時に預金はどれくらいにすれば良いか悩んでおります…(現在生活費の3か月分程です)
- 現在の円安の影響で配当金が増えているのもあるので、1ドル=100円を想定してサイドFireを計画した方がいいでしょうか?(アメリカ株の比率が2/3なのでかなり遠のきます…)
- これから子供を2人欲しいな、と考えていて色々YouTube等で勉強しているのですが、いまいちイメージが湧かず困っております…
- 収入
私 本業 手取り月46万
副業(せどり)手残り15万(事業資金を別で考えているため、貯めていて手を付けておりません)
妻 手取16万 - 住居費
住宅ローン+固定資産税 併せて 月15万
食費 2万
光熱費 2万(せどりの事業で経費で払ってます)
もし可能でしたら、お時間あればご返信いただければとても嬉しいです。
よろしくお願いします。
サイドFIREとのことで、手取りで
- 配当金:15.5万円
- 副業せどり:15万円
が収入の核としてまず見込めるということですね。
奥さまの収入と合わせて、生活費と同等または上回る収入をすでに上記収入で得ているならば、現金比率は「暴落や下落の際にどの程度買い増したいか、どの程度の現金があれば安心できるか」というご自身のリスク許容度に帰着すると思います。
背景
インフレ時代においては、劣化する通貨価値から資産を守るべく、株式・貴金属(金・銀など)・暗号資産(人によっては)などに分散するのが基本戦略になってきます。
過去の傾向としては1970年代を一例とすれば、インフレ時代は「株式は悪くない実質利回り、貴金属は高騰」といった現象が起きました。
現に足もと、金・銀・プラチナは高騰してきました。金は中央銀行が買っています。米ドル離れも一因です。銀は金に比べ出遅れています。
デフレ時代のように「預金=低リスク・実質利回りは悪くない」ではなく、「預金=価値が落ちていく」という前提をおさえておく必要があります。
したがって、現金を多く持ちすぎるとインフレ時代には実質的に資産価値が下がりますので、株式や貴金属を多く持っておいたほうがよいことになります。
ただし足もと株式も貴金属も高騰中ですから、そこをどう見るかですね。下落局面での買い増しや精神的な安定を重視するなら、保守的な現金比率、たとえば20%以上など。
逆に攻めた資産構成、つまり暴落をおそれずリスク資産に極力割くのであれば、現金比率は10%以下という選択肢も出てくるのでしょう。
私の場合は極端なので参考となるか不明ながら、基本的に現金は純資産の5%以下です。ただこれはいざとなれば信用で暴落局面に買い増しをおこなうことも念頭に置いているので、かような水準になっています。
まずはご自身で暴落や下落を経験して、心地よい塩梅となる現金比率を探ることが肝要かと思います。投資も「自分との対話」を重ねていくことで自分なりの型が定まっていくはずです。
心の状態次第で現金比率も変わりうる、ということでもありますね。
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