三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認
三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
日足
7月18日(金)終値時点のチャートです。
先週以下のように記していました。
目先の焦点は7月3日からの上値抵抗線を明確に上抜けられるか、かと思います。週明け月曜ならば2,885円付近。
まさに月曜に2,885円を越えて上値抵抗線を越えてきました。以降、上値抵抗線を越えて推移できており、下値を切り上げることができています。堅調が続けば短中長期MAがすべて上向きの上昇トレンドが近づいています。
新たに三角保ち合いが形成されており、来週中に三角形の二辺が1つの交点に収束するので、来週中に上下どちらにブレイクするかが目先の焦点かと思います。
この傾向は以下週足にも表れています。
週足
先週以下のように記していました。
直近高値2,968円を越えられるかが目先の焦点かと思います。
今週も越えるに至っていません。
過去1か月は上下やや膠着しており、三角保ちあいが形成されています。来週7月21日週は2,868―2,907円の上下どちらにブレイクするかが焦点かと思います。
PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:目先の焦点は三角保ちあいの上下どちらにブレイクするか
- 週足:週を通して2,868―2,907円の上下どちらにブレイクするか
- バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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