日経平均株価は大幅続落、中長期目線では買い場と想定
8月2日の日本株式市場は日経平均株価が1時2000円近く下げるなど5%以上の急落ということで、この2日間で8%、さらには7月11日の高値から15%下げているので、急落と言ってよい値動きかと思います。
先日旅行に行った際に、相方に「なんかそろそろ急落が来る気がするんよなぁ…それもなかなか大きめのやつ」と言った舌の根も乾かぬうちに本当に来ました(笑)
TOPIXのPERは13.7倍まで急落したので、年初来で安値水準になってきていますし、日本株のPERとしては16倍ほどの割高水準から巡航水準になってきています。
日本株は2012年のアベノミクス開始以降、S&P 500と同等の3.7倍まで上昇してきました。しかしその途上では、コロナショックで30%の下落、バーナンキショックで20%の下落など、10%から30%の調整局面を数度経て上昇してきました。
では、今回は直近高値の42,000円台からの下落率は、36,300円の時点で、繰り返しながらおよそ14%下落したことになります。
したがって、コロナショック程度の予想外の突発的な事象などを除くと、バーナンキショック程度の20%下落は頭に入れておきたい数字です。
つまり日経平均株価はさらに3,000円程度は下がる余地が充分あると頭に入れつつ、とはいえこの水準からはしっかりと買いを入れていきたいと思います。
三菱地所は、週足でサポートラインにタッチしましたね。
株式を買うということは、株式市場の将来的な上昇に賭けることを意味し、そのシナリオを信じて買ったはずです。
したがって過大なポジションやリスクをとっていなければ、下落局面でろうばいする必要はまったくなくて、よろこんで買っていくという行動が上記前提をもとにした場合の合理的な行動にはなります。
(追記)
日経平均が200日移動平均線を割り込みましたね。これは直近一年で買った投資家の多くが含み損になったことを意味するため、反発しても売り圧力が出てきて上値が重くなりやすい面を指摘できます。
あと円高・株安ですと年金のリバランス買いを見込みづらいため、海外勢が買ってこないと国内個人主体では買い上げるのに限界があるでしょうね。
今夜の米失業率次第ではさらに下を掘りそうです。