ザ・ノンフィクション− 私のママが決めたこと(命と向き合った家族の記録)

Twitter

ザ・ノンフィクション− 私のママが決めたこと(命と向き合った家族の記録)

6月2日午後2時、フジテレビで放映されていました。

ザ・ノンフィクション - 番組情報。今、日本の「近代」が溶け始めています。ザ・ノンフィクションは、ディープにそしてアクチュアルに測鉛を降ろします。

筆舌に尽くしがたい、つらい内容でした。

末期がん(希少がんで治療法がない)で、子宮、肺、脳、頭皮へと全身に転移し、死を待つのみ。そんな44歳の二児の母が、スイスへ渡航して安楽死を選択します。

その選択の過程や、安楽死当日における情景が克明に描かれていました。

死後に向けて、娘たちに各種セリフ(がんばって、おめでとうなど)のボイスメッセージや誕生日メッセージを残したり、今まさに安楽死をしようとする最期までテレビ電話で娘たちとつながり、医師が点滴を用意し、本人が点滴を開けて最期を迎える。

夫の手が震え、娘たちは母が飼い猫に乗り移るようにテレビ電話で猫を写し、

「ありがとう。大丈夫だよママ、大好き。バイバイ、また会おう」と母に語りかけ、

夫は「出会ってくれてありがとう」、

妻は「みんな元気でね」と。

そして静かに息をひきとります。

夫と娘たちは、3年弱の闘病生活を振り返ります。その後は生前から計画していたゆかりある人々とのお別れ会や、節目ごとに娘たちに渡す手紙などが描写されていました。

最後に「こういう人生の終え方だから、はやめに結婚して子供を2人産んだのかな」とご本人が生前に振り返るシーンがありました。

人生でどれだけ困難でしんどい局面であっても、なんらかのよい側面を見いだせるのが人間の底力でもあるのだと思いました。

たとえ困難が眼前にあって枕を濡らす日々があっても、やはりのちに振り返れば「あれは必要な試練や人生経験であった」と思える日々がきっと待っている。いやむしろそう思える日々にみずからしていくのだと。たとえ逆境にあっても、なんとかして人生を拓いていきたいところです。

しかしそれがどうしても難しく、不治の病で艱難辛苦から逃れられないとき、安楽死をえらぶ人生もあって。

しかしそうした極致的な状況でないならば、やはり困難な局面でも前を向いていく。切り拓いていく。短期的にはしんどくとも、光ある未来のために。

新刊「#シンFIRE論 経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法」
騒がしすぎる世界で、「主体的」であれ
スポンサーリンク

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

外国株式ブログランキング

Follow me by FREETONSHA

公開日: