トウシルで連載『穂高 唯希のFIRE&人生相談』がスタート
2022年9月から、楽天証券さんのウェブメディア「トウシル」にて連載が始まりました。
寄せられた質問に回答していくスタイル
このアンケートでは、「FIREした人に聞いてみたいことは?」というフリーアンサーも募集。
寄せられた質問を「FIREの仕方」「FIREの決断」「FIRE後のお金」「FIREの人生」の4回に分けて、FIREブームの火付け役となった先駆者・穂高唯希(ほたかゆいき)さんが回答していきます。
FIREや人生などに関して寄せられたご質問をもとに、月1回、全4回にわたって回答していきます。
- FIREの仕方
- FIREの決断
- FIRE後のお金
- FIREの人生
第2回の要目
第2回となる「FIREの決断」が公開されました。
- 資産がいくらのときに決断しましたか?
- FIRE決断時、どんな資産計画を建てましたか? また、FIRE後、その計画通りに進んでいますか?
- 計算上、私はFI(Financial Independence)ではあるのですが、RE(Retire Early)に踏ん切りがつかずに、まだ、サラリーマンしています…。FIREの決め手になった理由は?
- パートナーや子供からFIREについて反対された場合、どうすればいいと思いますか?
このような質問に回答し、最後に持論をのべています。ポイントはいくつかあると思いますがたとえば以下です。
①「いま資産がいくらあるか」は果たして重要か
年齢にもよりますが、私の場合は30歳でFIREをしたので、当時の資産がいくらかはあまり本質的な要素ではなかったと思います。
もちろん、資産はあるに越したことはありません。ただ、より大きな要素と言えるのは、「今の資産がいくらか」よりも「今後の収入がいくらか」かと思います。その後の人生のほうが長いからです。
もっと言えば、長期の決定要因となるのは、今後お金や人々、社会とどう向き合っていくか、ですよね。
②「計画を立てる」という行為
計画を立てるという行為は、ややもすると理想の未来を描き、現在は不完全である、と現在の自分を軽視・否定することにもなりかねません。
そうした側面も認識しておいたほうがよいように思います。FIRE後はしばらく計画をさほど立てないようにしました。
③ FIREの決め手は「現状を変えたい」という強い思い
「経済的自由を達成したけども、退職までは踏み切れない」というご相談をいくつかお受けしたことがあります。
私見ですが、踏み切れないのは、「現状を変える必要性や切迫性がさほど感じていないから」ではないでしょうか。
現在の生き方や今の仕事に満足していれば、現状を変える必要性にはさほど迫られないことになります。
逆に言えば、踏ん切りというのは、本当に心が切に欲しているならば、自然に踏ん切りはつくと思います。踏ん切りがつかないなら、現状である程度満たされている証左かもしれません。
④ パートナーとは「最初のすり合わせ」が肝腎
パートナーと長期的な関係を築くには、最初にボタンの掛け違いが起こらないようにすることかと思います。
私は現在の妻と交際をはじめるときに、最初に「俺は絶対FIREするねん!」と宣言していました(笑)。
自分の核心的な価値観や人生観をまず伝えて、相手の理解または共鳴がなければともに長期的に人生を伴走することはとてもできないでしょう。
最初のすり合わせが肝腎かと思います。
FIREに関する連載を持つのは、朝日新聞社の経済メディア「bizble」以来ですね。
ご興味あればご覧いただき、なにかしら参考になれば幸いです。