【公益投資】エンビプロ・ホールディングス(5698)の決算雑感

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エンビプロ・ホールディングスの現状を確認

公益投資枠「エンビプロ・ホールディングス(5698)」は軟調な株価が続いています。

事業内容と投資した理由

同社の事業内容と、この銘柄に公益投資枠として投資した背景については、以下の記事に譲ります。

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株価:業績の反落により、反落が続く

5月12日大引け後(16:00)に決算を発表。

23年6月期第3四半期累計(22年7月-23年3月)の連結経常利益は前年同期比45.5%減の15億円に落ち込み、通期計画の22億円に対する進捗率は68.6%にとどまり、5年平均の77.1%も下回った。

会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した4-6月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比50.6%減の6.9億円に大きく落ち込む計算になる。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比50.9%減の4.9億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の6.1%→3.0%に大幅悪化した。

(出所:kabutan)

ということで、3Qまでの累計利益は前年から落ち込む結果となっています。

通期の見通しは以下のとおりで、前年より落ち込む結果となっています。

決算資料では、取扱量の減少、為替差損、雇用待遇改善などが主因として挙げられています。

この結果は青天の霹靂というよりは、前期があまりによすぎました。2年前なみの水準に着地する予想となっています。

利益の過半を占める「資源リサイクル事業」

資源循環事業が利益の大半を占める構造は前年と同様であり、セグメント別としては、減益の主因は同事業に求めることができそうです。

今年はそもそも中国のゼロコロナ政策と欧州のエネルギー危機等により、世界の粗鋼生産量が少ない状況。

粗鋼生産量と比例する「鉄スクラップ量」

上図をみると、鉄スクラップ量は電炉による粗鋼生産量と比例傾向にあります。したがって、同社の主力取り扱い金属の1つである鉄スクラップ量は企業の生産活動(市況)と相関性があると考えられます。

減益は、「金属スクラップ発生量の減少」が主因

決算資料を確認すると、金属スクラップの発生量が、主業のリサイクル事業の減益要因となっていることがわかります。

金属スクラップの発生量は、前段で市況の影響されると記したとおりですので、基本的に同社の利益は市況に左右されるという見方ができます。

まとめ

主業であり、公益性の高い性質を持つ「資源リサイクル事業」は、同社の看板であり個人的に(日本の公益性の観点から)魅力を感じる事業です。一方で市況に左右されるため、市況によって同社と株価の浮沈も左右されることになります。

これ自体はいたしかたないことであり、同社トップの理念に共鳴し、利殖目的ではない公益投資枠である以上は、引き続き同社株はホールドし、枠の範囲内で買い増しを検討したいと思います。

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