強い雇用統計により、5月利上げ観測が台頭
先週末に強い雇用統計が発表されました。
早速、週明けの本日の金利先物を確認してみましょう。
市場の金利予測(FOMC 3月分)
先日発表された強い雇用統計を受け、3月FOMCにおけるFF金利織り込み度は、以下の通り変化しました。
FOMC 3月分 | 現在 | 1週間前 | 1か月前 |
---|---|---|---|
4.50 – 4.75% | 0.0% | 15.5% | 9.0% |
4.75 – 5.00% | 99.6% | 84.2% | 59.0% |
5.00 – 5.25% | 0.4% | 0.0% | 32.0% |
出所:CME FedWatch
現在のFF金利誘導目標が4.5-4.75%ですから、「3月に0.25%の利上げ」を市場は現時点でほぼ確実視していることを意味します。
市場の金利予測(FOMC 5月分)
同様に5月FOMCは以下の通り変化しました。
FOMC 5月分 | 現在 | 1週間前 | 1か月前 |
---|---|---|---|
4.50 – 4.75% | 0.0% | 9.5% | 5.1% |
4.75 – 5.00% | 58.6% | 56.9% | 37.2% |
5.00 – 5.25% | 41.3% | 33.5% | 43.8% |
- 5月に利上げ停止予想:58.6%
- 5月に0.25%の利上げ:41.3%
つまり、にわかに5月の利上げ観測が台頭してきています。
となってくると、教科書的には「ドル高」「株安」要因です。
とくにドル円相場は、目先は日銀による利上げ観測が後退し、加えてFRBによる利下げ観測が後退したので、ダブルで円安ドル高要因。
いったん目先のドル円相場は仕切り直しといったところ。ドル安へのBETは自重局面を迎えていると考えられ、短期的にはいったん様子見したいと考えています。
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