久しぶりにFX(為替ヘッジ)をやって痛感したこと
昨年はドル円相場が大きく円安へ動いたので、今年は円高に備えて為替ヘッジを意識してきました。
そんななか、為替ヘッジ目的で久しぶりにFX口座に入金したわけです。
久しぶりにやって感じたことは、以下に尽きると思います。
- 当初の目的からそれそうになるので、要警戒
当初の目的から逸れることには、要警戒
当初は為替ヘッジ目的であったにもかかわらず、ややもすると為替ヘッジ分以上のポジションを持ってしまいますね。
つまり、40万ドルのドル資産を持っている場合、為替ヘッジ分は40万ドルの売りだけでよいのに、50万ドルの売りを持ちたくなる。要はプラマイゼロではなく、少し利益が出る可能性を求める行動に出たくなる気持ちが生じるのです。
このように、「当初の目的から逸脱(=マイルールを破る)して、取引をする」のは経験上、往々にしてよろしくない結果を生みます。歯止めが利かなくなって身重なレバレッジにつながり、メンタルで不利になり、市場に飲み込まれかねないからです。
この手のことで学生時代にさんざん痛い目に遭ったので、この点は非常に警戒するクセがついています。
多くみられる失敗例→当初の目的を見失う
これは一般的にもそのようで、債務整理をあつかう法律事務所に勤める友人の弁護士によると、自己破産に至る多くの原因は次のようなものです。
不動産投資などで当初は生活の足しにするという目的だったのに、いつのまにか「家賃収入月30万円えられますよ」などと勧誘に乗ってしまい、自分の資金額に見合わない投資をして失敗する、というパターン。
むろん、私自身はFXにまわす資金額は資産全体の10%以下としており、大勢に影響しない仕組みとしています。
「仕組み」が大事
結局、「仕組み」が大事なんですよね。
FXはレバレッジ1倍以上に出来てしまう仕組みなので、「欲が出る余地が出てしまう」という、よろしくない意味での「仕組み」になってしまっている。
よい意味での「仕組み」を整えることが肝要ですね。投資にかぎらず、多くのことに言えると思います。
いずれにしても、臨機応変な投資スタイルを是とするには、状況の変化に応じて対応も変わるわけです。すると、厳に慎むべき点も変わる。そのことをあらためて感じた次第です。
痛感したことあらば、解決法や仕組みを模索する。これが定石です。
投資心理の一例として、ご参考まで。