S&P500は連騰、アノマリー通り年末に向けて強い展開となるか
S&P500は10月中旬以来、力強い上昇を描いています。7月の上昇局面と比べて、大きい陽線がいくつか見られますね。
年末にまとめたいと思いますが、まだ総括するのは尚早ながら、ちょっと今年の投資成績はうまく行きすぎです。こういう時こそぬか喜びせず、兜の緒を締める必要があります。
さて、年末まではアノマリー的には上昇しやすく、投資家心理も今のところは悪くなさそうです。
市場が織り込む利上げペースは鈍化傾向であり「引き締めの出口が見えてきている」という以前の不透明感は一定程度は払しょくされ、投資家が楽観に傾きやすい材料になっていると考えられます。
昨日のインフレ指標が示唆するとおり、インフレのピークアウト傾向が続く(特に前年比の数値で見た場合、今年の数値が強いので来年は今年の伸び率を下回る可能性が高い)と見込まれることも、市場心理にはポジティブでしょう。
ましてやブログでも述べてきた通り、住宅市場の減速が今後物価にも表れてくるシナリオが早めに到来しているとなれば、なおのことです。
ただし、今後の高金利環境の継続による企業業績への影響、金融政策の変調(経済指標や市場の楽観等によってFRBのスタンス変化)などリスク要因は依然として考えられます。
現在の買いポジションは維持しつつ、引き続き市場動向を見守り、必要あれば適宜手を加えるかたちを想定。
為替はドル安が進んでいますが、米国株へ投資している以上はFXなどでドル売りポジションを建ててヘッジすることが対策として挙げられます。
ただしこの手の行動は、動き始める前にある程度決め打ちでやっておくのが望ましいので、動いたあとでポジションを建て始めるのは、心理的にハードルは高くなります。
あとは円高・円安どちらのシナリオに賭けるのか。極端に傾けないことがどちらのシナリオに転んでも納得がいきやすいと思います。