早起きはお年を召した方々に特有の事象ではない
私は1つ不思議なことがあります。
早起きしている人に対し、一般的に日本での反応は「おじいさんみたい」だとか「老人みたい」だとか「じじくさい」などの反応が寄せられることをよく目にします。
まるで好ましくないことかのようなニュアンスさえ含むこともあります。
では翻って海外に目を向けてみましょう。
CNBCのレポーター、Julia Boorstin氏は毎年多くのCEOにインタビューをする中、「早起きを習慣にしていない」と答えたCEOは1人か2人ぐらいしか記憶にないそうです。
早起きなアメリカのCEOたち
有名な一節ですが、例えば米国のとある1日には、朝6時の時点で以下のようなことが起きています。
- 4時半に起きたアップル【AAPL】のCEO、ティム・クックさんは部下にEmailで指令を送り、
- 同じく4時半に起きたスターバックス【SBUX】のCEO、ハワード・ショルツさんは奥さんにコーヒーを淹れ、既に出社し、
- 同じく4時半に起きたウォルトディズニー【DIS】のCEO、ロバート・アイガーさんは運動を終え新聞を読み、
- 5時に起床したナイキ【NKE】のCEO、マーク・パーカーさんが既に1時間の早朝運動を終え、
- 5時半に起きたツイッター【TWTR】のCEO、ジャック・ドーシーさんは6キロのランニング中、
CEOの朝は早い。
登山で感じる「そもそも早起きは人間の本来の姿」であるという事実
尚、早起きを習慣としていると、以下通り多様なメリットが指摘されています。
- 長期的に物事を考えようになる結果、自信がつく
- 早朝運動は細胞の新陳代謝によりカロリーが消費されやすい状態
- 起床直後は脳の創造性が最大化
そもそも私は登山が大好きなので、メリット云々以前に、自然の中にいると早起きという本来の人間の姿にふと思いをはせることがあります。
というのも、登山をし、山小屋やテントで夜を過ごすと、当然ながら「明かり」というものは、自分で文明の利器を用いて創り出さなければ存在しません。さもなくば月明りがあるだけですね。
そして、有史以来これこそが本来の人間の生活だったのです、エジソンさんが82年に電灯を事業化するまでは。
つまり夜に明るいというある種非常に特殊な状況が出来たのはこの40年弱のことに過ぎないわけですね。
「夕飯」という言葉が示唆するように、夕方にご飯を食べ、日が落ちれば活動を終え、日が昇ると共に人間の活動も始まる。これが1つのサイクルだったはずです。
例えばインドの生命科学である「アーユルヴェーダ」では、起床時間は「日の出96分前」が良いとされています。
さすがに日の出96分前は早すぎますが、いずれにしても太陽がベースになっていることが示唆されます。
いずれにしても、日が昇って早々に行動することは、人間としてとても自然なことであってきたのです。
なので、私はこう提唱したいと思います。早起きしている人は、老人っぽいのでもなんでもなく、「本来の人間の姿だね」ということ。
早起きはお年寄りの方々に特有の事象ではなく、そもそも人間の本来の姿なのだと私個人は考えます。
そして「早起きの秘訣」は、何を隠そう「前日の筋トレ」であることは以下先日の記事で述べた通りです。
早起きの最大のメリットとは
早起きというのは無理に早起きしてもしんどいだけですね。あくまで睡眠の質を高めた上で早起きして初めてメリットを感じるものです。
そしてその睡眠の質を高めた上で早起きする際に決定的に重要なのが先に述べた筋トレです。
そして早起きのメリットを1つ挙げるのであれば、やはり時間の有効活用と言えるでしょう。
早起きはとにかくなぜか気持ちが良く、何か得したような気さえします。そして人生における時間は紛れもなく有限です。
副収入の構築や電気代の節約などその間接的な効果は確実に有り、間接的ながらセミリタイアに寄与し得る要素でもあります。
人生は刺激的すぎる。休暇中でも5時45分には目が覚めてしまうよ。
(リチャード・ブランソン / 英ヴァージン・グループ会長)
今日も一日、後悔のない一日を過ごしましょう。後悔のない、有限な時間を、精一杯享受し、素敵な一日を今日も積み重ねましょう。
Best wishes to everyone!