2017年、欧州にリスクの芽あり
トランプ氏の政策期待から日経平均株価もダウにつられて上昇しています。更に円安ドル高もいまだ続いています。
日経平均は年内19,000円も十分狙える地合いになってきていると思います。
当初市場を牽引していた銀行等の金融株の上昇だけでなく、他の出遅れていた自動車等の銘柄も物色され始めており、全体的に力強い上昇となっています。
来年のEU離脱リスク
私は来年の2017年はリスクを意識せざるを得ない年になると見ており、日本株は今売り時と考えています。4~5月にフランスでは大統領選挙が予定されており、更に6月にフランスの国民議会選挙、9月にドイツの連邦議会選挙と立て続けに選挙が行われます。
フランスでは極右政党「国民戦線」が支持を伸ばしているようで、彼らは移民排斥を訴えている政党です。ドイツのメルケル首相率いる与党の支持率も急低下しており、4期目続投目指す考えを表明していますが、支持基盤の不透明さは日増しに高まっているように見えます。フランスかドイツ、少なくともどちらかの国で、現政権ではなく移民排斥を訴える極右政党が勝つと見ています。
欧州は移民を受け入れて以降も、結局移民は低所得層の仕事にしか就けず、結局離職して社会保障を利用しながら、つまり移民以外の国民が納める税金を利用して生活している人が多いようです。そうするとやはり納税している国民としては納得がいかないでしょうね。
Brexitは言うに及ばず、米大統領選挙においても、メディアの当初の見立てと異なる予想外の結果に終わっています。ある意味、国民は極端で明快なことを言う指導者を選ぶようになってきているわけです。
背景には資本主義による格差拡大によって、中間層が減り、富裕層と低所得者層の乖離が増大。それによって、両者の希望する政策や利害が対立するようになり、「分断」が起きていることが挙げられると思います。
これから世界では、この「分断」傾向が徐々に増えてくると思います。分断が行き着く先は戦争です。そうならないように願いたいものです。
では、どうする?
このように来年はまたBrexitの再来リスクもあり、リスクオフのトレンドに入ると真っ先に急落して一番弱含む日本株は徐々に売却しています。
安定的な波動で最高値を更新しているダウ平均株価とは対照的です。やはりアメリカの株式市場は強い。
私の最近売却した銘柄は以下の通り。
- 1434 JESCOホールディングス 416円
- 6076 アメイズ 830円
- 9633 テアトル 170円
少し売却タイミングは早かったかもしれませんが、これで買い付け余力が120万円弱増えましたので、よかったと思います。
機を見て買い付け余力を米国株に投入していきます。