SBIホールディングス決算(2026年3月期):各事業の持続的な成長、次世代Web3金融覇権への布石

SBIホールディングス決算(2026年3月期):各事業の持続的な高成長、次々と打たれる布石

先週発表されたSBIホールディングスの決算を確認しました。引き続き不動の最主力株でよさそうです。

当期の連結売上高は1兆8,966億1,000万円、純利益は4,275億8,000万円。前年同期の純利益(1,621億2,000万円)から飛躍を遂げており、EPSも急増。

この業績は、同社が掲げていた「税引前利益5,000億円」という中期目標を実績値5,167億円にて前倒しで超過達成したことを意味します。もっとも、今期は住信SBIネット銀行の売却益1,700億円で一時的なかさ上げがなされています。

そして各事業の持続的な成長に加え、次々と布石を打っていると映ります。

PE(未公開株への投資)事業は市況に左右されるので損益の変動が激しいと思いますが、対照的に生損保、資産運用事業(預かり残高の持続的な成長による信託報酬の増加等)などストック型の事業を擁し、着実に増大。

また、北尾会長はオルタナティブ、Web3.0やIOWN、ステーブルコインや暗号資産など、次世代金融の覇権確立に向けて先んじて着目し、布石を打っていると見えます。業績にも反映され始めており、2026年3月期の暗号資産事業の収益は896億円と過去最高を記録しています。

とくに革新的なブロックチェーン技術を用いたWeb3等の事業で金融機関として最も力を入れている企業と映ります。なお、ブロックチェーン、Web3については北尾会長の以下著書を読むと解像度が上がるかと思います。


現在のグローバルなデジタル金融市場は、3つの勢力に収斂しつつあるようです。ブラックロックやコインベースなど米国資本が主導する「第一極」、国内メガバンク(三菱UFJ銀行のProgmat等)が主導するコンソーシアム型(許可型)ブロックチェーン中心の「第二極」、そしてSBIホールディングスが構築する「第三極」。SBIは独自の業界横断的な自律的とも言える経済圏を形成するポジションにあることは、過去数回の株主総会でのヒアリングにて確認しています。

出所:同社決算資料より

同社が保有するRipple社株式(約9%)の評価では、2025年11月以降のRipple社の資金調達および自社株買いによる企業価値上昇を反映されておらず上値余地ありと。

戦略とは何か―「持続的優位性を達成するためのポジショニングを構築すること」と決算資料に記載の通り、まさしくそれを体現しているかに映ります。

SBIホールディングスの上値は依然として大きいとの印象を与えるに十分な決算資料でした。

下押しがあれば1万株まで買い増したい心情ではあります。

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