キオクシア(285A)好決算の割に最高値更新せず
昨日5月18日の値動きは意外でした。おそらく少なからぬ投資家が同様に思ったのではないでしょうか。
決算を受け、今期コンセンサスEPSは従来の5,000円台から7,533円に急騰。PER8倍としても株価6万円という値が算出されます。
したがって、51,000円台までストップ高した翌日さらに大きく上昇してもおかしくはない状況でした。足もとの株価49,770円ですと、PERは6.6倍と低位に映ります。
一方で5月19日の地合いはやや悪化していました。連騰していたSOX指数が反落し、サンディスクやマイクロンも下げ、半導体系が全般的に下げていました。特に超高PERだったフジクラは半値近くまで急落しました(なお、フジクラの急落については違和感はありませんでした。PER80倍超はさすがに高すぎました)。
もっとも、このコンセンサスEPSが過剰な期待であったり、結局メモリ市況がシクリカルという認識に市場が回帰してしまえば「PER7倍以下は割安」との前提が崩れてしまうので、下値余地が生じることにはなります。
折しも、サムスン幹部による、メモリ価格「2027年後半」に下落へとの見通しはメモリ市況が結局はシクリカルにとどまることを予期させるもので、もしこのシナリオとなればPERの拡大はおろか、現在予想されているEPSもいずれピークアウトすることを予感させます。
今までキオクシアは東芝やベインといった大口の売りが定期的に降ってくることで一時的に需給がゆるむ傾向にあり、これまでも「この株価は安いよなぁ…」と思った数日後には騰勢を強める局面が幾度かありました。ただ、今回この同業幹部による観測はこれまでの楽観をやや後退させる思惑も一応成り立ちます。
こういう材料が出てくると、一方的な楽観やPERの拡大シナリオは気持ち修正せざるを得ないと個人的には思います。5月19日にこれはさすがに安いだろうと200株買い増したのですが、いったんその分は利益確定に動くかなと思います。
最近は陰線が続いています。5月20日も日経対比で弱い形での陰線となったり、5日線が下向くなど弱さが目立つようならば、利確戦略の修正が視野に入りそうです。