映画『入国審査』日頃から要素を結び付けて、みずから印象操作をする人間の習性

映画『入国審査』このご時世だからこそ機能する仕掛けが織り成す、全身鳥肌

入国審査の作品情報。上映スケジュール、キャスト、あらすじ、映画レビュー、予告動画。移住のためアメリカへやって来たカップルを待ち受ける入国審査での尋問の行方を緊迫感たっぷりに描いた、スペイン発の心理...

現在公開中の映画です。

感想

おぉ~そうきましたか、といった展開で、結末は鳥肌ものでした。

「移民問題や移民規制が取り沙汰されるご時世だからこそ機能する仕掛け」が施されているように感じました。

深掘り

印象操作という言葉があるように、特定の印象を明示的でないかたちで人に与えることは可能ですよね。

明確に「これとこれが繋がっていますよ」と誘導しなくとも、人は勝手に要素と要素を結びつけます

補足:たとえば…

すでに悪い印象を持っている相手に対しては、相手の数多ある過去の発言のなかから否定的な発言内容だけを選びとって結びつけることで、「この人はやはりよろしくない人だったのだ」とする例もありますね。

逆に、恋愛初期においてはすべてがよく見えるはずです。そして相手の数多ある言動に対して好意的に解釈し、好印象が先鋭化されて感情が盛り上がりを見せます。「この人はやはりすばらしい人だ」となっていく例もありますね。

おそらく多くの人が、この「人が勝手に要素と要素を結びつける」という習性によって、仕掛けに引っ掛かるはずです。

もしラストシーンで「おぉーそうきたか」とならない場合は、上記習性が本作で生じなかったか、または寝ていた等の理由で展開を把握しきれていなかったかなどの原因が考えられるかもしれません(笑)

そのような意味で、この作品は意外に深く掘り下げる余地を持たせた映画であるように思います。本記事の観点をもとに、だれかと観て、お互いどのような感想を持つに至ったか話すのもおもしろいのではないでしょうか。

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