その国を知るには、お給料を聞くべし
本記事は、2017年頃に感じていたことです。こういうことを感じていたのですよね。
私は外国に行ったら、人々の月収を調査していたことがあります。日本ではやりませんが、外国の人は聞いたら普通に教えてくれることがけっこうあります。
その国の経済状況を知るには、現地の人々のナマの生活環境やお給料を聞くのが一番の近道。
以下3名(ショップ店員・タクシー運転手2名)の方から伺いました。各々職種のお給料は以下の通りです。
- ショップ店員 :時給150円
- タクシー運転手:月収5万円
- 観光ガイド :月収5万円
ショップ店員(時給150円)@COCONA
バリ島はorganicにこだわった食材やコスメが数多く売られています、素晴らしいですね。
こちらで働いている20代女性の店員さんは6時間働いて10万ルピー(=900円)とのこと。
日本と比べると賃金水準は低いことがわかります。もちろん実質的には物価と比べる必要があります。ちなみにバリ島のレストランは1人1,000円ぐらいはかかるので、6時間働いても現地レストラン1食食べられない計算。
しかしここの店員の方、日本人と聞いただけで、もう満面の笑み。とにかく楽しそうに笑います。心に一点の曇りもないかのような笑顔。
日本のサラリーマンの方が賃金水準ははるかに高いです。しかし幸福度の観点では、どうなのでしょうね。
タクシー運転手(月収5万円)
バリ島のタクシーはメーターがついていないタクシーや、メーターがついていても起動させないタクシー等々、色々トラップが仕掛けてあるので注意が必要です。
ここは強気な態度で臨み、弱気は損気、ひくは禁物。さもないとぼったくられます。
さて、私が乗ったタクシーの運転手の方(30代後半)によれば、月収は手取りで5万円とのこと。
やはり日本と比べると賃金水準は低く見えます。しかし生活水準を判断するには、当然物価も勘案する必要があるので、一概には言えません。
夢
ちなみにこの方の夢は、「お金を貯めて、家族を幸せにしたい」のだそうです。
2DKの住宅ローン(12年)があと7年分残っており、月々の返済は6万円。月収は5万円なので、足が出て、その分はボーナスで補てんするのだそう。
幸せな理由はテラスとお寺
別のタクシーの運転手の方は「とても幸せだ。なぜなら家にテラスがあり、家の近くには素敵な寺がある。この2つが私が幸せな理由だ。」と言っていました。
気候と幸福度の関係
バリ島には確かに歴史のある寺が多々現存し、遺跡も観光名所となっています。
そして私が訪れた9月は気候が本当に素晴らしかった。気温は概ね25~28℃で、風が心地よく、暑すぎず適温で湿度も低い。Villaタイプの宿に滞在していたので、テラスに出ようものなら本当に心地良いのです。それだけで幸せを感じる程。人間の幸福度には気候も密接に関連していると思います。
私が滞在していたVillaはこんな感じです。本当の居心地の良い素晴らしい宿泊施設でした。
観光ガイド(月収5万円)
この方も同じく月収は5万円とのこと。
そして何よりバリ島を本当に愛している様子でした。夕焼けも綺麗で、風も心地よく、温暖な気候。バリ島は、雨季を除いた乾季の時期は、晴天率は90%を超えるのだそう。
確かに滞在中、ずっと晴れていました。↓はスミニャックビーチ。風光明媚。
そしてこの方、ジャワ島の人々をとにかく嫌っているご様子。
ジャワ島人はクレイジーで、自爆テロも最近あったし、とディスり具合がハンパなかったです。ジャワ島はイスラム教がメジャーで、バリ島はヒンドゥ教が大多数を占めることも、対立構造を生む原因なのだとか。
まとめ
ということで、バリ島でのお給料事情は下記の通り、日本よりは依然として大幅に安いということになりました。
- ショップ店員 :時給150円
- タクシー運転手:月収5万円
- 観光ガイド :月収5万円
ちなみにタクシー運転手も観光ガイドも、車は会社から借りているもので、自分のものではないのだそう。そして、雇われの身から脱却したいと思っているらしく、自分の車を持つ為にお金を貯めているのだそうです。
この辺は日本の労働者とも共通する点が多々ありそうですね。雇われの身から脱却したいという思いは、バリ島の人も抱いているということです。国や環境は違えど、人間の本質的な幸福への追求という意味では、やはり共通点がありそうです。
「男たるもの、一国一城の主でありたい」というのは、戦国の世も太平の世も、同じなのかもしれません。
Best wishes to everyone.