母なる金言が子を助く
私は30代、母は60代です。
昔から、そして今でも母は、定期的に、または要所要所で金言を送ってくれます。
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- 母自身の考えや訓示
永世棋聖・米長邦雄の著書『不運のすすめ』には、以下のような一節があります。
まさに人生は悪手の山だ。最善手を探すのは大変だが、悪手を指すのはいとも簡単なのである。人が欲望どおりに行動すれば、たいていは悪手になるといっても過言ではない。
こういう状況の中では、少なくとも現在の自分よりも悪くならない手を探すことが大切である。極端な話、悪手でなければどんな手を指してもかまわない。
もちろん、それだけでは満足できないのが人間である。
私がこれまで致命的な悪手を避けられたのは、母から適時薫陶を受けたことが寄与していると思います。
人生の節目として、「大学受験、海外留学、就職、結婚、退職、育児」がこれまでありました。
そのうち、留学と育児においては母は私に、
- 留学の際は「漫然と過ごせば何も得ぬまま帰国することになる」と戒め、
- 子ができれば父としてあるべき母子を尊重する姿勢を暗に示し
- ほか人生のヒントや金言の数々を適時共有
母とは、子にとって今生における絶対的な味方であり、無償の愛を注いでくれる存在である、と体感しました。
母はそれだけ子に大きな影響をあたえられる存在であり、子は親にしてもらったことと同じことをまたその子にあたえようとするでしょう。実際、私も母のような親でありたいと思うようになりました。
「自分にはそんな風に導いてくれる母はいない」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この世には人生のヒントがたくさん詰まった「本」があります。良書は時に「聡明な母」の代役をも務めてくれます。
心に響く金言、感興をそそる世界、海馬を刺激する事実、異境に放り込まれる擬似体験。本はこれらを惜しみなく与えてくれます。

最近、移動中や寝る前の1時間に『存在のすべてを』を読んでいます。新たな世界に触れるその読書タイムが、地味ながら1日のたのしみのひとつとなりました。