今週の売買と相場雑感
日本株は値動きが本当に激しくなりました。大型株でも10%以上動くことがある相場です。特に最近は、AI・半導体銘柄が乱高下する一方で、高配当バリュー株が売られやすい局面が続いており、どう立ち回るべきか悩ましい方もいるかもしれません。
この記事では、私が今週実際に行った売買(買い:任天堂、ホンダなど/売り:キオクシアなど)の裏側にある思考過程を記します。
結論から申し上げますと、現在の基本戦略は「マクロ経済(米巨大テックのCAPEX動向)を基点として半導体の波に一部乗りつつ、そこで得た利益を用いて、バリュー・高配当株を中長期目線で仕込む」というものです。それでは、具体的に見ていきます。
- 買い
任天堂、ホンダ、JR東海、JR西、大和ハウス - 売り(利確)
キオクシア、スクリーンHD、住友電工
買った銘柄:主に高配当・バリュー系
ホンダ、JR東海、大和ハウス、JR西はいずれも高配当またはバリュー系。昨今はこれらの銘柄が売られやすい(ホンダに関しては売られやすかった)局面が続いているので、買っています。
ホンダは先般キャッシュアウトを伴う巨額の損失を計上し、中国市場での反転も覚束ない状況で目先悪材料が目立ちましたが、DOE(=企業が貯金を切り崩してでも株主に報いる姿勢を示すバロメーター)3%以上の還元を打ち出した還元姿勢、そして中長期で考えた時に決算前にはPBR0.39倍と異常値ともいえるディープバリューの領域に達していたので、決算ではよほどの悪材料がでないかぎり下値は限定的だろうとの思惑でした。結果、ほぼその通りと言える内容と値動きでした。PERが80倍以上と期待があまりに先行しすぎていた「フジクラ」と対照的でした。つまりは、「市場がどの程度まで期待や悲観を織り込んでいるか」を売買判断のひとつとするのは、それなりに妥当性があると思わせる結果でした。
大和ハウス工業も目先四重苦とも言える戸建て事業から物流センターなどの手堅い領域への転換を図り、増配も僅か1円と目先かなり控えめで減益決算にて売られている状況。バリュエーション的にはやや買いやすくなりましたが、目先は忍耐が求められそうです。なお現在80万円ほどの含み損ですが、ホンダと同様に見守る予定です。
JR東海はPBR0.7倍割れとリニアへの不透明感をかなり織り込んでいるのではと思う低評価となっています。カタリストとしては今夏に控える住民に対するリニア説明会でどうなるかというところ。悲観シナリオはそこそこ織り込まれたかに見えます。
JR西は元々2,718円で200株保有、買値近くまで下がってきたので現物で800株買い増し。JR東海に比べて、人口減少などの構造的な悪材料あり、東海より期待値は低いものの配当利回り3.5%超えは食指が動きます。
任天堂はもうさすがにそろそろ買ってもよいかなぁと思って買いました。メモリ価格の高騰で原価上昇、収益圧迫懸念から下げていますがハードはすでに相応に売り切っていてソフトで収益をあげるフェーズに移行していれば収益はついてくるのでは、との思惑も成り立ちそうな状況ではあります。強力なIPを保有する企業としてPER24倍はさほどの過熱感はなし。配当利回りも2.4%と成長企業にしては高め。
売った銘柄:半導体・メモリ系
キオクシアは別記事のとおり、当初戦略の通り700株のうち200株を45,000円および48,900円程度で利確。500株は決算跨ぎました。1分前まで若干の迷いが生じるぐらいの決算前の大幅な下げ具合でした。これ内容漏れてて悪い決算出てくるのでは…と思うほどの下げ幅。しかし蓋を開ければ爆裂決算ということでフジクラの連想パニック売りが尾を引いていたのかなと推察されます。
スクリーンHDは、半導体製造装置のなかではPER20倍程度と割高感はなく、決算をまたぎました。結果的に17%程度高と好結果でした。
住電も同様にフジクラなどと比べてやや遅れ気味だったので買ってみたところ、勢いよく10%ほど上昇し、買った翌日には利確しました。
以上の売買はほぼ信用で行っているので、日々の金利負担が生じることから利確タイミングは早めです。
まとめ
米巨大テックによるデータセンター事業への設備投資(CAPEX)が縮小されないかぎりは、AI・半導体・メモリ系への期待は構造的に生じそうな状況です。
したがって、信用の短中期取引で得た利益を用いて割安に映るバリュー・高配当系を中長期目線で買いつつ、人気化している半導体系は機を見て波に乗る感じでひとまず構えています。
以上を俯瞰的にまとめるならば、以下のような要旨が導出ができます。
- ホンダやJR東海のように、PBRの歴史的低水準やDOEを重視したバリュー・逆張り投資の継続
- 信用取引における金利負担を考慮し、含み益が出た際の早めの利益確定(住友電工など)
- マクロ経済(CAPEX動向)を基点としたアプローチの維持
なお、板が薄すぎて開示していない銘柄も一部ありますが、別途追って公開します。
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