お金の相談会
以下ご質問に回答しています。
今まで積立枠で毎月定額を積み立てておりましたが、この度まとまった入金があり投資スタイルを変更しようと思っております。
配当金を受け取りつつ、利益も確保したいと思っているところです。
①まずはニーサの枠を使い切ろうと思いますが、
- このまま毎月積立を続けたほうが良いのか?
- 年初一括投資にしたほうが良いのか?
- オルカン、S&P、新興国を積立ていますが、オルカン一本にするか、
- このところオルカンの伸びが良くないので、手数料の高いアクティブファンドをニーサで買うか
- または半導体などの投資信託も買うのが良いのか
どれがおすすめでしょうか?
東洋経済新報社の穂高様の記事も拝読しましたが、結局ETFか投資信託か決められず両方買ってみようかと思っているところです。
②株式投資をしようと思いますが、穂高様の損切りのルールはございますか?
③米国債やETFも購入しようと思いますが、円と円以外の通貨の持分比率はどのようにお考えですか?
④お時間あれば子育ての相談なのですが、穂高様は見識が広く我が子にもそのようになってほしいと考えております。
資産が増えたら留学させたいと思いますが、穂高様はお子様の英語教育や留学などはお考えでしょうか?
⑤障害者支援は具体的にどのようなことをされ、どのようにお感じになりましたか?
長くなって申し訳ありませんが、ご回答のほどよろしくお願い致します。
配当金を受け取りつつ、利益も確保したいとのこと、承知しました。
配当金を得つつ、値上がり益も期待したいという前提にて話を進めてまいります。
NISA枠をどうするか
まずNISA枠を使い切るというのは、良案です。非課税メリットを享受できますので。
「毎月積み立て vs 年初一括」については、積立は平均取得単価を平準化できますが、リターンも平準化されます。逆に年初一括は投資タイミングによる影響を大きく受ける(たとえば極端な例ながら、一括投資の翌日に暴落すると心理負荷は大きい)ことになるので、リターンの振れ幅も大きくなります。
まとまった資金をすでに持っている場合、一般に一括投資は資金が市場に置かれる時間が長くなるため、期待リターンでは有利になりやすい一方、直後の下落による心理的負担が大きくなります。
分割投資の主な利点は、平均取得単価そのものよりも、投資直後の下落リスクと後悔を和らげられることです。「一括投資は成長余地を高めやすい一方、損失回避傾向の強い人には分割投資が現実的」との整理でよいかと思います。
シンプルなのは、オルカンの積み立てです。半導体はハイリスク・ハイリターンなので、どこまで攻めるか、という問いに帰着します。基本的に金融商品は真っ当なものであれば、期待リターンが高いものは値動きが激しいハイリスクな商品という傾向があります。
オルカンは全世界に分散、S&P500は主に米国内で分散と幅広く分散されており、リスク・リターンの偏りはなく、王道の商品です。なにを買ってよいかわからなければ、まずは王道の商品を積み立てる形が一案かと思います。
S&P500かオルカンか、というのは好みに近いです。米国に賭けるのか、全世界に賭けるのか、ということになります。新興国はリターンが恒常的に優位というわけではないので、あくまでスパイス程度にとどめておくのが定石です。
ETFか投信かについては、投資対象が同じなら運用成果は近くなりますが、使い勝手には差があります。
- 投資信託:定額積立、少額購入、分配金の自動再投資が容易
- ETF:市場価格で売買でき、分配金を現金で受け取りやすい
「資産形成の簡便さなら無分配型の投信、定期的な現金収入を重視するならETF」という整理でよいかと思います。
損切りルールはあるか
私の場合は感覚的な部分、チャートを見たテクニカルの部分、ファンダメンタルズの観点など、複合的にその時々で決めるので、何%下がったら切る、といったルールは設けていません。
オルカンやSP500への積み立てならば、損切りはあまり考える必要はないものと思います。投資をするということは、中長期的に見て値上がりすると見て買うわけですので、損切りするということはそのみずから定めた当初の前提に反する行為ということになります。
生活防衛資金を確保し、長期保有を前提に買っているのであれば、相場下落だけを理由に売却する必要性は低いといえます。
円と円以外の通貨の持分比率
一般的にはドルと円が半々ぐらいが一案とされます。
ただ私はさほど気にしていません。現在は90%以上円建てだと思います。株式投資をしていれば基本的に成長していくので、為替がよほど一方向へ行かない限りは大きな影響は短期的には感じない程度です。
オルカンやSP500は、米ドル建て経済圏(オルカンは過半がドル建て)への投資になりますので、これらに投資すれば通貨分散も図れることになります。
英語教育や留学
これはやっておいて困ることはないと感じます。
とくに留学は多感な若い時期にいくことで、あらゆる方面の人生体験を積むことができますので、過ごし方次第で飛躍の種にもなるものと思います。
異なる文化や価値観の中で生活する経験は、語学力だけでなく、自分がそれまで当然だと思っていた考え方を見直す契機になります。
語学には、情報収集や仕事に役立つという実用面だけでなく、別の文化の考え方を内側から体験できるという面もあります。
たとえば、中国語と日本語を話す時で人格が変わります。中国語を話しはじめると、対中国人の気質、文化に順応した人格に一変します。これは語学にしかない、実利面以外での希少な体験でした。
ただし、教育は親が一方的に与えればよいものではないとも考えています。
英語や海外に触れる環境と選択肢は用意しつつ、実際にどこまで学ぶか、留学するかについては、子どもの興味や意思を尊重したいと思っています。
障がい者支援
農福連携といって、農業法人で障がい者の自立支援という形で、彼らとともに農作物を育てる仕事をしました。比較的軽度の級数だそうで、支障なく意思疎通が図れました。
印象に残ったのは、屋外に出て土に触れ、体を動かし、周囲の人と役割を分担しながら作業する環境です。
私が接した範囲での個人的な印象ではありますが、自然の中で作業に集中しているときの皆さんの表情は穏やかで、農作物が育ったり、作業が完了したりすることが、目に見える達成感にもつながっているように感じました。
もちろん、障がいの種類や程度、本人の適性によって、合う仕事や環境は異なります。それでも、屋外で体を動かし、他者と協力しながら自分の役割や成果を実感できる農業には、就労や社会参加の一つの選択肢として意義があると感じました。
ひとまず概論としては以上になります。
当日は、現在の資産状況や、まとまった資金の具体的な金額、どの程度の値下がりまでなら落ち着いて保有を続けられるかなどを確認しながら、より具体的にお話しできればと思います。
ご不明点や追加での疑問等あれば遠慮なくおっしゃってくださいませ。