システムの壁を越える「意志」の力:ブラック・ミラー『Hang the DJ』が灯す希望

『ブラックミラー』シーズン4-4「Hang the DJ」(Netflix)

Netflixの人気オムニバスシリーズ『ブラック・ミラー』。

テクノロジーがもたらす弊害や、歪んだ未来を描く「ディストピア的」な作風が多い本作において、シーズン4第4話「Hang the DJ」は、一際まばゆい光を放つ作品です。

物語の結末を迎えるまでは、データに支配されたマッチングの生々しさや、出口の見えない空虚な描写が続きます。しかし、その先に待っていたのは「お〜、そう来たか」と思わず声を漏らしてしまうような、温もりある仕掛けでした。

本作が教えてくれるのは、「どれほどシステムが高度化したとしても、最後に運命を切り拓くのは、不確実な壁を乗り越えようとする、人間の純粋な意志である」という事実です。

ブラック・ミラーはシーズンが7つぐらいあって、各シーズンに4~7つほどの作品があります。テクノロジーの副作用が生む「反理想郷」系が多めながら、一定程度の質をともなった内容で、なるほどなぁと思わされる内容が多いです。

なかでも本作はとくに印象に残る作品だったように思います。ほかの作品を闇とするならば、本作は光にも焦点が当たっています。

ディストピアの向こう側に描かれた美しい結末は、効率を重視しがちな現代を生きる私たちにとって希望の記録のようにも感じられます。

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