人間の最も強力な感情とは。『ビヨンド・ザ・シー』が描く閉鎖空間の「2人体制」

Netflix『ブラック・ミラー』シーズン6「ビヨンド・ザ・シー」

人間の醜さと最新のテクノロジーなどをテーマに、ひねりを効かせた予想外のストーリーを描き出す、現実の枠をこえたオムニバスシリーズ。

ブラック・ミラーは「オムニバス形式・1話完結型」、シーズン6「ビヨンド・ザ・シー」について記します。

「前半の時点で『こうなるしかないのではないか』という予感がよぎりましたが、まさにその通りの、しかし予想以上に重い結末を迎えました。」

あらすじ

1969年、架空の世界を生きる2人の宇宙飛行士は、ハイテク技術を駆使した危険な宇宙任務についていた。だが、地球で発生した信じられない悲劇が、2人の関係に暗い影を落とすことに。

まず、宇宙空間という隔絶された閉鎖空間に2人はどう考えてもまずいでしょう。調整弁がないからです。

3人以上なら、仮に2人が対立しても残りの人が調整役を担える可能性があります。しかし2人では対立した瞬間に「終了/ご破算」です。

だからこそ、逃げ場のない閉鎖空間(家庭や職場)では、第三者の存在やガス抜きが重要ですね。

そして人間の感情は、理性と裏腹な挙動をすることがままありますよね。最初は自分たちに都合のよい想定をしていても、歯車が少し狂うだけで想定外の事態に陥ります。

ロボットやAIでないかぎり、感情には必ず隙が生まれます。それが人間を人間たらしめる情感であり、私は愛すべき点だと思いますが、その機微を衝くような人もいます。

なにかを喪失した時、同情を寄せる時、すれ違いがある時。これらは感情が揺れ動く局面であり、”穴”が生じます。

そして、人間で最もおそろしいところは何かと問われれば、やはり「嫉妬」と答えます。本作でも、嫉妬に起因した衝撃的な結末を迎えます。

嫉妬や依存は、欠乏が生む「心の揺らぎ」でもあると思います。細胞から整えられた健康と、時間に縛られない富。その余裕があると、他者の機微を衝くのではなく、愛すべき情感として慈しむことができる余地が広がるのではないかと思います。

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