S&P500は、ITバブルを大きく超えるPSR水準
本記事の要旨は以下です。
米国株はPSR・PERともに過去の傾向からは非常に高い値であり、企業の現在収益に比べて高い株価が付いている
PSR・PER
- PSR(時価総額÷売上高)
3.27:ITバブル期の2.4を大きく超える水準(8月22日時点)
出所:Multpl.com
- シラーPER(インフレ調整済の株価の割安・割高をはかる指標)
38.96:ITバブルに次ぐ過去2番目の水準
出所:Multpl.com
ということで足もとS&P500は高値更新など好調ですが、S&P500を構成する企業群がPSR・PERは割高な状態を示しています(今後大幅な増収・増益となれば、割高感はやや解消されます)。
いびつな割高感はいずれ是正されるのが過去の常でしたので、そのようなシナリオもありうべしと想定しておくことが一策かと思います。
「よい賭け」となるのは、適正または割安なとき
もっとも、市場は往々にして行き過ぎるものであり、上昇余地がないとは言えません。
しかしPSRやPERが歴史的に見て高い状態で株を購入することは、株価の上昇余地(アップサイド)が限られるであろう割に下値余地(ダウンサイド)を大きく抱えることになるので、「よい賭け」とは言えないかと思います。
「よい賭け」とは、株価の下値余地が限られる割に上昇余地が大きく見込める状態で買うことです。それはつまり、PSRやPERが適正または割安な状態で買うことが肝要になってきます。
いま少なくとも、「PSR・PERともに適正または割安な値ではなく、歴史的に見て高い水準である」ということは客観的に言えます。
冒頭のリンク先「Multple.com」で最新のPER・PSRが確認できます。米国株に投資しているかたは、現状を確認するに有用なサイトかと思います。
関連記事
米国株は2022年に調整しましたが、その前年にもPSR水準が高位でした。