日本電信電話(NTT)の株価、テクニカルから現状を確認
「NTTの株価についてテクニカルの視点はどうか」とのご質問がありましたので、以下回答します。以下の視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足、月足)
日足
6月17日(火)終値時点のチャートです。
トレンドラインを割り込み、短期移動平均線も割り込んでいます。
短期MAが中期MAを割り込むデッドクロス。中期MAが横ばいになってきました。ストキャス・RCIともに下向き。三菱商事と同じような動きをしています。
やはり短期MA・中期MAを上抜けてこないと形としては微妙ですね。
週足
週足がわかりやすくレンジを形成していまして、昨年2024年の7月以降、レンジ上限となる160円を3度にわたって超えられていません。この関門を越えてこないと本格的な反転は描けないことになります。
逆に言えば、こういう動きでは上値として意識される水準になり、売りが意識されやすい水準でもあります。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:目先の焦点は短期MA・中期MAを上抜けられるか
- 週足:3度越えられなかった160円のレンジ上限を突破できるか
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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