キャピタル世界株式ファンドは、オルカンより低リターンで高手数料
お金の相談会で、投資信託「キャピタル世界株式ファンド」を保有されているかたがいらっしゃいました。
ポートフォリオの見直しをご検討されていたので、キャピタル世界株式ファンドについて以下まとめました。結論としてはオルカンのほうがよいと思います。
リターン、手数料ともにオルカンに劣る
下表が全体像を端的に物語っているかと思います(数値は日本経済新聞より)。
| キャピタル 世界株式ファンド | オルカン | |
|---|---|---|
| リターン(3年、年率) | +12.5% | +14.0% |
| リターン(5年、年率) | +18.3% | +19.6% |
| シャープレシオ(3年) | 0.91 | 1.02 |
| シャープレシオ(5年) | 1.16 | 1.35 |
| 実質信託報酬 (毎年かかる手数料) | 1.701% | 0.05775% |
| 購入時手数料 | 3.3% | 0 |
(※シャープレシオ:リスク(変動率)あたりのリターンを示し、運用の効率性を示すもの)
リターン、シャープレシオ、手数料、すべてにおいてオルカンに劣っています。
投資信託を評価する際には、まず「①トータルリターン、②手数料」をインデックス(市場平均:たとえばオルカン)と比べるとよいと思います。
トータルリターンが継続的に市場平均を上回っているならば高手数料を払うだけの価値を見いだせますが、(キャピタル世界株式ファンドのように)手数料が高いうえにリターンが低ければ、わざわざその投資信託を選ぶ理由を見いだすことはできないことになります。
ちなみに購入手数料3.3%、信託報酬1.7%はかなり高い部類です。1,000万円投資すると、購入時に33万円、毎年17万円が手数料でとられます。
構成銘柄:オルカンと酷似
上段で骨子はおよそ見えていますが、念のため投資信託の中身である「構成銘柄」「国別比率」を見ておきます。

主に米国のハイテク株と台湾TSMCであり、オルカンと酷似しています。
構成銘柄がオルカンと大差なければ、「手数料が高いがゆえにトータルリターンが劣っている可能性が高い」ことになるでしょう。
上段のリターン比較は3年と5年にかぎったものですが、「構成銘柄が大きく変わらないかぎり高手数料であるぶん今後もオルカンにリターンが劣り続けるのでは」という所感に至ります。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- キャピタル世界株式ファンドは、オルカンより高手数料で低リターンであり、構成銘柄はオルカンと大差なし
ただし今回のご相談者の場合、オルカンが設定された2018年より前の2015年からキャピタル世界株式ファンドに投資され、含み益もある状態。したがって、その投資自体は結果的に「投資してよかった」ことになりますね。過去を否定する必要はまったくなしということも申し添えます。
あくまでオルカンのような安くて良い投信がのちに出てきたので、そちらに乗り換えるほうがよいのでは、といったニュアンスです。