「投資初心者、オルカンとS&P500のみ積み立てでよいか」というご質問への回答

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「投資初心者、オルカンとS&P500のみ積み立てでよいか」というご質問への回答

「お金の相談会(対面版)」で以下ご相談がありました。同様の疑問を持つかたもいるかと思います。

ご質問

はじめまして。
今年になりブログを拝読させていただいております。

今後の資産運用について勉強中でして是非とも対面での機会があればご相談してみたいと思っておりました。

今回、対面での募集ということもあり応募させていただくことにしました。

【相談内容】
今後の資産運用について
・現在35歳 夫、子供3歳の3人家族
・現在の運用

  • 旧NISA(1年半ほど年の満額を投資)
  • 新NISA(積立10万/月、スポットで10-20万を数回購入)
  • ジュニアNISA(80万)すべてオルカンで運用
  • ideco 2.3万/月 S&P500
  • 三井住友銀行 社債(800万×年利2% 残り9年)
  • あとは現金です

■ご相談
お恥ずかしながら、これまで全く資産運用とは程遠く、現金第一主義で生きてきました。

昨年、家族が個別株運用に失敗し、その株をわたしが購入したことがきっかけで、遅ればせながら少しずつ勉強しないといけないと思うようになりました。その中で、穂高様のブログを知り、今回ご相談させていただいた次第です。

それほどお金がかかる生活をする予定はありませんが、子供の将来の進学費用のため、少しでも安定したお金を残せたらと思っています。その中で、これからの運用方針がオルカンとS&P500をただ積立するだけでよいのかと思い悩んでおります
毎月、生活資金と現金をいくらか残し、NISA、idecoに積立ても20-30万ほど手元に残る状態です。

この資金をなんとかうまく使えないかと考えています。まとまりのない相談内容で申し訳ありませんが、ご意見くださいますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

結論としては、以下が一案です。

  • 手堅い運用先として、オルカンとS&P500(どちらかだけでも可)に投資する
  • チャレンジ枠として、日本の個別株やリートにも投資する

オルカンやS&P500というのは、全世界や米国の主要企業に分散投資するものです。「手堅い」と表現して差し支えないと思います。

手堅いとは、損をしないという意味ではなく、「リスク(値動き)も平均的で、リターン(収益)も平均的に望めるであろう」という意味です。

基本的に金融商品はリスクとリターンが比例します。つまり、リスク(値動き)が大きければ得られるリターン(収益)も大きくなる傾向がありますし、リスク(値動き)が小さければ得られるリターン(収益)も小さくなる傾向にあります。

したがって、幅広く多くの企業に分散投資をするオルカンやS&P500は、リスクもリターンも平均的な値に収れんするということです。そして投資初心者ならば、平均をねらうことが「手堅い」ことになると思います。

ただ、もし投資に興味があって、「平均では満足できない」「挑戦したい」「自分で主体的に運用してみたい」等ということであれば、毎月の余剰資金(ご相談者の場合は月20~30万円)で日本の個別株やリートに投資してみるのも一案かと思います。

S&P500やオルカンは、主に米ドル建て経済圏に投資する商品なので、日本株へも投資することで為替リスクを分散することにもなります(厳密に言えば日本株とドル円レートは連動性があるので、銘柄によっては為替リスクの分散にならないこともありますが)し、身近な企業に投資してみて、日常にもうひとつ視点を加えられることにもなるかもしれないですね。

以上が概論になります。あとは対面の際に言葉を交わしながら、今後の方針について腹落ちできるようお手伝いできたならば幸いです。

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