資生堂(4911)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認

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資生堂(4911)の株価、今週に入り形はよろしくない状況

化粧品大手・資生堂に関して、以下の視点で最新の状況を確認します。

  • テクニカル(日足、週足)
  • 過去PER・PBRレンジ

週足

「この2,500円近傍を維持できれば反発への意識は繋がるも、明確に割ってくると底割れ意識でテクニカル的な形は悪くなります」と記していましたが、そのシナリオとなりました。

2025年1月17日週の安値2,495円を割り込みましたので、「安値更新」という観点からは形が悪くなりました。上値抵抗線で跳ね返されたとの観点においては下落が意識される形。短中長期のMAも下向きということで、弱さが目立つ様相。

ただしMACDは形は微妙ながらゴールデンクロス維持。

日足

週足同様、安値更新という意味では形は悪化しています。今週に入り短期MAを割りこんでいることも悪材料です。一方、中期MAとの乖離はやや収まってきており、反発期待も残される、といった塩梅。

過去PER・PBRレンジ

今期の利益水準は落ち込みが激しく、PERは176倍と異常値を示しているので資生堂に関してはPERは排し、PBRのみで判断します。

PBRは過去5年レンジが1.65~6.9倍で推移しているなか、足もとは1.65倍と過去5年間で最も低い水準です。

したがって、過去PBRレンジの観点からは、過去の傾向と比して低位ということになります。

半値八掛け二割引:2,960円

なお、「半値八掛け二割引」という「高値の32%が底値の目安」を意味する格言があります。

資生堂に当てはめると高値が9,250円なので、32%を乗じると「2,960円」という値が算出され、すでにその水準を大きく下回っていることにはなります。したがって、「まだ下がる可能性はもちろんある一方で、高値から相当下がった」ということは言えようかと思います。

まとめ

ということで、今週に入って短期MAを割り込み、加えて安値更新ということで反発を意識させるサインは2つ消え、テクニカルの観点からは悪材料が増えた、といった見方ができようかと思います。

週明け決算ですから、明暗が分かれそうなイベントを控えます。

補足

なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると、効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。

いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる程度」といった塩梅。

一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています(まだ勉強中)。

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