資生堂(4911)の株価は底堅く推移、反転サインは灯りはじめている

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資生堂(4911)の株価は底堅く推移、ようやく反発なるか

資生堂(4911)の株価について、以下2つの視点で最新の状況を確認します。

  1. テクニカル(日足、週足、MACD)
  2. 過去PER・PBRレンジ

週足

テクニカルの観点からは悪くありません。

MACDがゴールデンクロス、RSIも30以下、直近3週は下値を切り上げ、横並びといって差し支えない水準が2か月ほど続いていますし、直近1カ月で下値を切り下げた際でもヒストグラムは盛り返している状態です。ただ上値抵抗線は超えてきていないですね。

日足

一応日足も見ておきますと、テクニカルの観点からは悪くありません。横並びといって差し支えない推移であり、下値を切り上げ、MACDは再びゴールデンクロス。

ただし移動平均線は下げており、トレンドとしては下落局面。ここから反転なるか、というところ。2,500円あたりを割れてくると底割れです。

過去PER・PBRレンジ

今期の利益水準は落ち込みが激しく、PERは176倍と異常値を示しているので資生堂に関してはPERは排し、PBRのみで判断します。

PBRは過去5年レンジが1.7~6.9倍で推移しているなか、足もとは1.76倍と過去5年間で最も低い水準です。

したがって、過去PBRレンジの観点からは、過去の傾向と比して「割安」ということになります。

まとめ

以下のように整理できるかと思います。

  • 週足:反転サイン多い
  • 日足:反転サインちらほら
  • PBR:過去の傾向と比べて「割安」

ファンダメンタルズの観点からは、資生堂は主力の中国事業が不振にあえいでおり、市場では新たな立て直し策も好意的に受け止められず、抜本的な対策が見えないまま株価もズルズルと下げてきていた状態と言えるかと思います。

したがって、三菱地所のように業績と乖離した株価と断じることができない面はあります。

補足

ただしテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると、効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。

いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる程度」といった塩梅。

一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています(まだ勉強中)。

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