三菱商事(8058)の株価、現状を確認
三菱商事(8058)の株価について、以下2つの視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足、MACD)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
週足
週を終え、週足が完成しました。直近の週足は、様子見姿勢の強さを表し、転換を示唆する「十字線」となりました。直近の2週間は真ん中の上値抵抗線に綺麗に推し戻された格好です。
ただ、そんな中でもMACDのヒストグラムは株価が同値でも盛り返しを見せ、転換サインのひとつが引き続き点灯し続けているかたち。
MACDの短期EMAと長期EMAを短く設定し直すとトレンド転換をはやくとらえられることがあり、その設定ではゴールデンクロス間近です。
一応日足も見ておきますと、今週は「横並び」ということで買いサイン。直近の日足だけを見ると、底堅いがやや売りが優勢となっている「上影陰線」です。
金曜は前場に買われ、後場に売られましたね。それでもTOPIXが下落で終えるなか商事は上昇で引け、底堅さを再確認したかたちでしょうか。
② PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
テクニカルの観点からは引き続き悪くないかたちを維持と見えます。
- 下落基調から上昇相場への転換が意識されるサインが点灯
(①上値抵抗線を抜けている、②MACDヒストグラム盛り返し、③MACDの短期EMA・長期EMAを早めるとゴールデンクロス気味) - バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地
ただしテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると、効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる程度」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています(まだ勉強中)。
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