2024年の含み損ランキングTOP5

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2024年の含み損ランキングTOP5

情報発信というものをしていますと、ややもするとリスクや負の面への言及はそこそこに、対象のよきところのみを強調する動機がはたらきやすい構造かと思います。

なぜならそのほうが夢を抱かせ射幸心を寄せ、閲覧数も結果的に稼ぎやすいでしょうし、ブランディングにも適しているでしょう。誰しもそうした面は大なり小なりあるのかもしれません。

先日、「お金の相談会」で、「個別株は難しい面もありますね、私なんか今年爆損した銘柄あります(笑)」と言うと、「あ、穂高さんもそういうことあるのですね笑」と意外そうな面持ちで、これはしっかり開陳しておかねばと思いました。

さらには禊を済ませて清き新年を迎える。中国語でいうところの「坦诚相待,开诚布公」を期するということでもあります。

含み損ランキング(2024年末)

ということで、ずばり以下のとおりです。

銘柄 含み損率 含み損額(円)
エンビプロ・ホールディングス ▲48.3% ▲153,200
スカイマーク ▲44.4% ▲630,754
力の源ホールディングス ▲17.6% ▲41,200
NFインド株(1678) ▲11.6% ▲134,531
サンセイランディック ▲8.8% ▲211,600

すでに損切り荒療治を終え、残滓となったものも含まれます。

エンビプロ・ホールディングスは

  1. 資源小国の日本において希少資源のリサイクル事業という公益性の高い事業
  2. BSテレ東『日経モーニングプラス』で語った社長の理念

に共感して「公益投資」と銘打ちまして購入したものです。

しかし当時はちょうど業績好調の時でテレビ出演時に材料出尽くしとなったか、そこが半ば天井となりました(笑)

公益投資の一面

公益性に共感した購入であり悔いはありませんが、公益投資というのはなかなか難しい面もあります。パフォーマンスです。

たとえば鎌倉投信の「結い」という、公益性の高い会社に投資する投資信託があります。

出所:「結いだより

TOPIXは過去10年で2.5倍になったのに対し、鎌倉投信の『結い』は過去10年で1.4倍にとどまります。ESG投資もご多分に漏れず。

環境や公益性の高い事業よりも、逆に「罪ある株式(sin stocks)」とも呼ばれる、アルコールやたばこ、ギャンブル製品の製造企業などのほうが株式パフォーマンスは往々にして高かったりしますね。人間の性(さが)を一面として表すような、興味深い事象ではあります。

まとめ

含み損TOP5を開陳しました。

株式投資、とくに個別株投資をしていますと、こうして損失を抱える銘柄も必ずといってよいほど出てくるかと思います。そしてすべての投資が成功するわけではなく、失敗例もあります。

ただそれでも株式市場は市場全体としては成長を続けてきたため、一部の銘柄で損失が出ても、全体として見ればやはり収益が得られる期待値が高い投資対象であってきました。

含み損の銘柄を一時的にかかえても、めげずに続けていれば総体的には果実を享受できる期待値が高いのが株式というものであってきましたので、じっくりと座して継続してまいりましょう(笑)

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