「見えない格差」を実感できた話
人生戦略として要所を押さえるために知っておきたい(または子女に教えておきたい)であろうことを最近感じたので書き留めておきます。
それは「見えない格差」です。
① 内側からしか知り得ないもの
母から「大企業は福利厚生が違うのよ」と聞いてはいました。実際に就職して実感することとなりました。
東洋経済が発刊する『就職四季報』で平均年収がよく注目されるかと思いますが、これは実態を表しているようで表していない数字です。
なぜなら
- 福利厚生が反映されていない(というか福利厚生は給与ではないので数値に表しようがない)
- 現業(現場作業)の人々も含めている数字である場合もある
からです。
私は就職前から経済的自由の早期達成を期していたので、就職四季報で年収の高い企業は一通り見て、実際に入社後にその虚実を自分なりに確かめたのです(笑)
まず以上の点が「見えない格差」の身近な一例です。これは後述する「見えない格差」と比べればかわいいものかと思います。
② 一般論はなんら参考にならない
もっと大きな「見えない格差」として、たとえばとある内資企業は、1日の実質的な勤務時間はせいぜい4時間ながら年収は平均の6倍です。そして働き甲斐もあると。
そしてその企業に入社する背景は、説得力があり、多くの人が知らないであろう間隙を突いた立派な戦略であるように感じました。
世間では物価高騰が喧伝され、生活苦を訴える年金生活者などが放映されています。対照的に、たとえ天才でなくとも、人生において着実に賢明な選択を重ねてきた人は上に述べたような待遇を手に入れている実例があります(そしてこの手の情報はあまり外に出ません)。
もちろんいかなる状態や環境でも、物事のよき面をとらえて、前向きに生きる。そして愛する人と苦楽をともにし、幸せな人生を送る。その精神的な幸福こそが人生の根幹かと思います。
ただ、物質的・経済的な豊かさも一定程度はあることで、さらにその幸福度は増すことも一面たる事実かと思います。
スイスに行けば、国全体が豊かであることを実感せざるを得ませんでした。あんまり働いてなさそうで豊かそうだったのです。これは英国駐在の友人も同じ所感を得ていました。
対して日本では当時(も今もでしょうけど)、OECD加盟国の中で見れば長時間労働・低賃金が趨勢としてあり続けています。
そういう国内事情があるなかでも、短時間労働・高賃金の事例があるということです。つまりは一般論は一般論でしかなく、一般的に長時間労働・低賃金であっても、正反対の例があるということですね。
もちろん持って生まれた環境もあるでしょうけども、人生の帰趨は要所をおさえる賢明な決断を重ねてきたかどうかで、「見えない格差」をも十分に生み得るのだろうと感じました。
まとめ
本記事では主に収入や労働時間、待遇に焦点をあてた実例となりましたが、ほかの領域でも幅広くこうした実例はあるかと思います。
私は一般論がどうか、ほかの多数の人々がどうか、という観点で物事を見ることを忌避する性分があると思います。なぜなら、そうした観点は人生の要所を外し、賢明でない選択をすることに繋がると思うからです。
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