FIRE後のSNSやYoutubeとの関与で意識していること
「お金の相談会」に参加されたかたで、後日以下ご質問をいただきました。
穂高さんの知名度があるのであれば、SNSをもっと活用することで収益源を増やすことができると思うのですが、一方、最近SNSやYoutube疲れを感じてます。
もし、サイドFIREを将来達成したらYoutubeで発信も考えているのですがインターネットでの時間が長くなることも懸念してます。
穂高さんはこれ以上の収入をご検討する必要はないかもしれませんが、Fire後のSNSとのかかわりに関して、あまり深入りしないようなコメントをブログ内で読んだ気がするのですが、具体的にFIRE後のSNSやYoutubeの関与に関して意識していることがありましたら(可能でしたら)共有いただけますでしょうか?
そうですね、SNSについては2020年、2021年に以下のような記事を書いています。
アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』 などでも指摘されていますが、SNSやスマホは人間の脳構造にもとづいて注意力や視線を釘付けにさせるように設計されている側面が指摘されており、無思慮かつ受動的に利用すると、使う側ではなく使われる側になってしまうかと思います。
それこそ私が大切にする主体性が欠如することとなり、米テック企業に人生を収奪されるようなものです。
こうしたSNS企業の利益構造と一利用者としての実感をふまえると、FIREして自由を得たいま、SNSはFIRE前ほど積極的にやっておらず、現実世界により時間を割くようになったように感じます。そしてそれでよかったと実感しています。
ただ、もちろんおっしゃるようにSNSに時間を割けば、それだけ人々の耳目やフォロワー数なども増える要因になるでしょうし、収益につながることもあると思います。
ただお金はすでにある程度築いており、私が思うにたとえば
- 「5年後に2億円持っていたい」
- 「5年後に月の収入を100万円にしたい」
といったような、「今より老いた時期にいくらほしい」といった概念ではなく、「いまこの瞬間にお金を遠慮なく使いたい」「近い将来への備え」という気持ちのほうが大きいです。
そういった背景もあり、ポートフォリオもいま現在心おきなくお金が使えるように高配当株で主に構成しています。
自由を得て資産も築いたいま、さらに資産の上積みをSNSやYouTubeで求めるより、いま目の前にある熱中していること、心惹かれることに時間を割きたいというのが率直な気持ちです。
熱中していること、心惹かれることは、その時々の人々とのご縁やタイミングなど種々の事象に左右されるので、一部は移り変わっていきます。そうして移り変わっていくからこそ、日々に余白を保っておくことで適時適切に時間を割ける、そうした自由がとても大事であるように思います。
ただいっぽうで、昨今はSNSなどインターネット世界と現実世界が繋がりつつある面もみられます。私もSNS(というかブログですが)がきっかけでFIRE後に豊かな人間関係を築けた部分があります。
そして、今のインターネット上の三菱サラリーマン・穂高 唯希があるのも、2016年頃からSNSとブログで発信を続けてきたことが大きな要因のひとつでもあると思います。
そうして恩恵を受けている面もあり、さらには現実世界と融合する部分も一定程度はあるので、SNSやYouTubeを過度に忌避することはなく、つかず離れず不即不離といった適度な距離感で、そのときの気分や状況に応じて、お付き合いを続けていくということになろうかと思います。
あとは単純に健康面として、小さい電子画面への凝視より、テニスや水泳で汗を流し、ハイキングで緑を見て、眼前の人々と酒食をともにし快活に時を過ごすことが、目にも心にも大切であると感じています。それこそ私が重視する「社会的な動物」としての本性かと思います。
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