「お金の相談会」の近況
最近また「お金の相談会」に応募される方がにわかに増えています。
順にお返ししているため、少々お時間を要する場合があります。ご容赦ください。
応募者の構成:単に話したい
今までの事例を振り返りますと、
- 半数:資産運用などお金の相談をしたい人
- 半数:単に穂高という謎のやばきち生物と生き方などについて話してみたい人
といったところかと思います。しかし最近②の割合がかなり増えています。
とくに子育て中のママさんによる育児に関する質問(例:どうしたら穂高のような謎のやばきち生物に育つのか)が目立ちます。
なお、①について感じたことは、以下です。
- 資産運用は、情報発信者や商品の数も数年前より増えたことで、選択肢が多く「結局どうしたらいいのかわからない」という方が多いようです
- また、「このような運用方法でよいのか」といったご自身のなかで腑に落ちない点があるかたもよくいらっしゃいます
- そして、今後の人生を考えると、お金にかぎらず、そもそもの「生き方の軸」や「何を基点としてどこに向かうのか」といった漠とした人生の基軸や方向性に明るみを持たせたいかたもいらっしゃいます
- さらには、そうした話題は身近な人にはしづらく、そこはやばきち謎の生物である穂高に一発壁打ちしてみようという方もいらっしゃいます(笑)
そうしたいろんなかたが「お金の相談会」にご応募くださっています。
④の方も多い理由として、投資という特定の領域にとらわれず、日々感じたことや、日常、旅行、習慣、生活の工夫やたのしみなどを無邪気に自己開示しているからかもしれません。
応募者の年齢や性別も多様です。たまに「おじさんですけどよいでしょうか」とおっしゃっていただきますが、ゆりかごから墓場まで承っています。私も35歳スーパー無職おじさんです。
「わかりやすさ」は追求しすぎないほうがいいと思う理由
おそらくですが、弊ブログ読者は、やや小難しい文章表現にも辛抱強くお付き合いいただいているように、識字能力などの高い方が多い印象を受けています。
今は「文章を読まない人」も一定数いるそうで、同じ本や文章を読んでも、読み解けるかで差異が生じる時代なのかもしれません。
その証拠に、私の経験上、本やメディアの要求は「とにもかくにも、わかりやすく」なのです。白か黒。
しかし、(元クローズアップ現代のキャスター・国谷裕子さんも生活クラブの月刊誌で話されていましたが)、そんな一言でわかりやすく説明できるほど単純な事象だけではありません。
グレーもあるし、背景や経緯について言葉を尽くして、ようやくその一端が見えてくる。そんな事象も世界には山ほどあるでしょう。むしろそんな事象ばかりではないでしょうか。
したがって私の情報発信における一貫したスタンスとして、
- わかりやすく伝えられるところは伝える
- しかし複雑な事象はわかりやすく伝えようとはするが、多少わかりにくくとも背景や経緯、特徴などを正確に伝えて、相手に主体的に決めてもらう
というものです。発信とは本来こうあるべきでしょう。
一面的な理解で受動的に決めてしまうことほど後悔や尾を引くリスクが高い選択はないと思います。したがって、あくまで最終的にお決めになるのは相談者です。
しかし決めるためには、材料があったほうが決めやすい。そこで私の人生体験や、人生観、金融知識や投資経験などを供することで、漠とした像を明瞭にしてもらう。そんなイメージかと思います。
私はこの「お金の相談会」にやりがいとたのしさを感じ、そしてありがたく光栄です。
補足
回によっては「お金の相談会」というより、「穂高の雑談会」のほうが適切な名称かもしれません
関連記事