昨今の日本株で感じる大型バリュー株の強さ
GW突入で、株式市場はいったんお休みですね。
4月から相場は調整局面入りし、指数はぱっとしませんが、それでもやはり相対的に強さを見せる銘柄が印象に残りました。
保有株のなかでもたとえば、三菱地所、SBIホールディングス、東京海上、MS&AD、出光興産、Jリートなどです。逆に相対的に弱さを感じたのは、フューチャー、サイバーエージェント、ジンズHD、スカイマーク、京王、エムスリーなどです。
前者は主に大型バリュー株であり、おおむね高配当株です。後者は決算で下がったものもあったとはいえ、基本は中小型の成長株であり、低配当です。
あたりまえですが、調整局面でこのように保有株の明暗が分かれています。また、全体としてもバリュー色の強いTOPIXが、日経平均株価より強い動きをみせました。
ただこの結果は納得感があります。
なぜなら、私もこの調整局面でポジションを縮小するときに考えたのは、以下です。
- 高配当株は売りたくないので、低配当株から売ろう
高配当株から売ると、計算できる収入である受取配当金が多く減るため、低配当株からまず売ろう、となるのです。
これは私にかぎらず人間心理として一般に多くみられるものだと思います。相場はたしかに機関投資家にかなり大きな影響を受けるものの、それでも個人投資家の多くが共通した心理で動けば、株価形成の一因にはなるでしょう。
その象徴的な結果が、たとえば東京海上は底堅く、サイバーエージェントが軟調に推移した一因とも考えられます(むろん因果関係をひとつに同定することはできませんが)。
まとめ
日本株においては、昨今一貫して大型バリュー株が強いですね。長らくグロース株がバリュー株より圧倒的に強かった米国株とは対照的です。
成長する度合いが日米で大きく異なるという背景は指摘できそうです。日本の半導体7銘柄と、米SOX指数の主力7銘柄を比べると、むべなるかなというところ。
いずれにしても個別株をやる際は、バリュー株とグロース株をバランスよく取り入れたポートフォリオにするのがやはり望ましいとあらためて実感した次第です。
関連記事
このような局面もありました。
基本的に傾向としてバリューとグロースの優劣は循環しています。