映画『アーガイル』12回鳥肌が立った傑作
過日、映画『アーガイル』を観てきました。
本作の最大の特徴をひとことで言うならば、
「スパイ映画なのに(?)、共鳴する人と見て最高に楽しめる」
そんな作品でもあると思います。そう聴くと、「そんなんあるんかいな」と私も思うでしょうけども、観たらわかります。
大きな映画館に観客は23人だけ。上映回数も少なく、話題にもなっていないし、おそらく期待もされてない位置付けだったのではないかと思います。
正直わたしも期待していなくて、単に時間的にちょうどよかったので本作を選んだだけです。そうした偶然のタイミングがなければ確実に観てなかったと思います。
まぁただのスパイ映画やろ〜
観る前はそんなふうに思っていましたが、鳥肌が12回もたつ展開(きちんと数えた)で、いやはやこれは今まさに自分にとってしっくりくる作品でした。
尻上がりに展開は奥行きを増していきます。サスペンスを根幹としつつも、どんでん返し、音楽との調和、乾いた笑いから潤った笑いまで、情愛、後半は芸術的な美しさまで見いだせます。
こういう作品は初めてだと思います。観てよかったなぁと思える作品で、劇場でこそ映える描写も多いように感じました。良い意味で裏切られましたね〜。
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