いま、待機資金をどのように運用したらよいか

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いま、待機資金をどのように運用したらよいか

以下ご質問に回答しています。

ご質問

題名: 銀行(証券)口座について

メッセージ本文:
穂高さん、こんにちは。
初めてご連絡させていただきます。
いつもブログを大変興味深く拝読しております。

東京で社会人2年目のサラリーマンをしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

突然ではございますが、表題の件、銀行(証券)口座について、お考えをお聞かせいただけますと幸いです。

当方はSBI証券にて資産形成を行っており、住信SBIネット銀行およびSBIハイブリッド預金にて待機資金(いわゆる貯金)を運用(寝かせて)しております。

改めて調べてみますと、SBIハイブリッド預金の年金利は現在0.03%で、メガバンク等よりは高いものの、「そんなに高くないのでは?」と疑問に持ちました。

金利は銀行の知名度や信用度と反比例する傾向にあり、金利の高低のみで預金先を決めるものではないと理解しつつも、待機資金をより効率的にできないか、と考えてしまいます。

そこで、穂高さんは待機資金とどのように向き合い、またどのように運用しておられるのかご教授いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

銀行預金は、信用度と利率が反比例するのか

金利は銀行の知名度や信用度と反比例する傾向にあり、金利の高低のみで預金先を決めるものではないと理解しつつも、待機資金をより効率的にできないか、と考えてしまいます。

たしかに、たとえば債券は利回りと信用度は反比例します。しかし銀行預金に関しては預金保険制度(※)があるため、元本1,000万円以下であれば単純に利回りが高い銀行に預金するかたちでよいと思います。

※ 預金保険制度とは

金融機関が破綻したとき、預金保険機構が預金者に直接保険金支払いを行う。 合算して元本1,000万円までとその利息等を保護(1,000万円を超える部分は、破綻金融機関の財産の状況に応じて支払われます)。参考:日銀HP

「メガバンクに比べてネット証券のほうが預金金利が高いのは、実店舗にかかる費用や人件費がメガバンクのほうが高いと一般に考えられ、そのぶんを預金金利で還元している」といった説明は一応説得的に思えます。そうした因果関係の納得感があれば、不可解に預金金利が高いわけでもなさそうですね。

ご質問文を拝見するに、「なぜ金利が高いのか?」といった疑問をお持ちであることは、思考や学びを深める初手になると思いますので、とても意義深いものと思います。

待機資金の運用案

穂高さんは待機資金とどのように向き合い、またどのように運用しておられるのかご教授いただけますと幸いです。

以下のように言えると思います。

上記リンク先に詳述していますが、元本割れのリスクは傾向的には低く、米短期金利が高い今は利回り5%程度を期待できます。ただし円高になると円換算で目減りするリスクはあります。

円預金

為替リスクを避けるならば円建て安全資産で運用となりますが、預金利率は1%に満たず低いです。

円債

国債の利回りは預金に毛が生えた水準です。

民間企業が発行体である債券(一例:ソフトバンクグループ)は、たとえば利回りは3%と高い分、信用(倒産)リスクを負うことになります。申込金額も100万円単位と額は大きめで、償還期間は数年となるなど、待機資金にしては流動性に欠ける(投資にまわしたいときにすぐまわせない)かと思います。

したがって待機資金を円で持つ場合は魅力的な商品にとぼしい現状である以上、割り切って預金で持つかたちが一案と個人的には思います。

私がどのように待機資金を運用しているか

「私が待機資金をどのように運用しているか」というご質問については、2022~2023年には手持ちのドルがあったので、米ドルMMF(米短期債ETFでも運用しましたが、結論としてはコスト面で米ドルMMFのほうが優れていると思います)で待機資金を運用していました。

2023年夏以降に日本株に集中投資して以降は、安全資産は基本的にほとんどないため、待機資金の運用はありません。

今後は現金を持つこともあると思いますが、リスク資産で運用して利回りを得ている以上、安全資産については上に挙げた「米ドルMMF」といったもの以外は、さほど利回りを追求しなくともよいかな、というのが個人的な考えです。よほど多額でないかぎり誤差でしょうから。

まとめ

待機資金の運用案としては、以下が挙げられます。

回答になっていましたら幸いです。

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