中華料理店で豚ホルモンに血がついていたら、中国のおばちゃんから台湾丼とビールが飛来した話
有名な中華料理店で以下を注文しました。
- 豚ホルモン
- 青菜炒め
- ビアァ
以前はストア派を志向していた私も、現在は全方位で自由奔放な生活を送る一面もみられるなか、やはりそれに起因してか中毒性がお高めな三銃士を注文。
青菜炒めを完食し、豚ホルモンを仕上げにかかっているその時、おっとなにやら…
めっちゃ血ついてるやないかーい
おそらく、火が通ってるので大丈夫なんでしょう。中国では血が固まったぷるぷるのムースみたいな「鸭血」もよく食べられますし(前説を支持する根拠となるのかは不明ながら)。
とはいえ念のため、近くにいた店員に穂高の一声。
穂高 唯希
店員
するとなにやら、
「没事的,但还是换新的吧(問題はないけど、新しいのに替えよう)」
と店員が厨房とやり取りする中国語が聞こえます(というか耳をそばだてて聴いていた)。
すでに大皿の2人前ホルモンを8割食べていたので、さすがに豚ホルモンもう一皿は胃袋破裂必至案件にて、すかさず横やり(中国では至ってよくみられる行動様式)。
穂高 唯希
店員のおばちゃん
店員のおばちゃんが駆け寄ってきてニヤけながら
店員のおばちゃん
穂高 唯希
你中国哪里呀(中国のどこの人なん?)
店員のおばちゃん
穂高 唯希
店員のおばちゃん
すっかり打ち解け、ほどなくして、
店員のおばちゃん
穂高 唯希
店員のおばちゃん
穂高 唯希
店員のおばちゃん
とくにお金に困っているわけでもないので正規料金を払いたい気持ちはあるものの、ご厚意をむげにするのも不味ということで甘えます。「とにかく中国(とくに北方)の大らかなおばちゃんには甘えるが吉」というのが留学で学んだことのひとつでもあります。
ということで結局、豚ホルモン(大皿)、青菜炒め(大皿)、台湾丼を平らげ、3人前ぐらい食べてビールもまさかのおかわり。
まさに腹の中がパンパン(わかる人にはわかる)、満身創痍でありがたく退店。
まとめ
旅に出ると、なぜかだいたいこういう不思議というか珍奇なことが起きます。
たまにそのまま打ち解けすぎて「WeChat」という中国版LINEを交換することも(だいたいおばちゃん)。
このように中国人の傾向として(千差万別ながら、そしてむろん腹蔵は不明ながら)、いったん仲良くなると手厚いことが多いです。
海外留学して感じたことのひとつに「人間同士、ひいては国同士の緊張というのは、相互不理解を起因とするものが多い」というものがあります(もちろん現実的には各個人での交流が集積し、底上げされて、ついには民意形成や政治的決断が両国で下されると仮定する場合に限定されますが)。
先日、国際関係論に関する講演会に行きました。
「日米でも、主従関係、または宗主国と属国関係に実質的にありながらも、保守派のブレーンと話せばこちらの意図も理解されるし、主従という硬直的なものではなくもっと建設的な話ができる人は米国にも全然いる。ただお互いの理解が進んでいないだけで、不調和が生まれる」
という内容がありました。本記事の体験は卑近なもののひとつですが、それはひいては集積して個人から国に飛躍するケースもじゅうぶんあるでしょう。
そんな思いがよぎりつつ、アルコホールと胃袋が破裂気味になるのを感じつつ、結びたいと思います。
関連記事
キャラ濃い人と遭遇シリーズ①
キャラ濃い人と遭遇シリーズ②