「お金の相談会」で感じる大きなやりがい
お金の相談会というものを昨秋からやっていまして、この活動は多大なやりがいを感じています。
ブログやSNSというのは、いわば、「1(私)」対「多数(読者)」という関係で、情報の広がり方は拡散または散逸する傾向にあります。
対してこの相談会は、1対1です。その方と少し深く関わることになりますし、光栄にも求められた領域で、より言葉を尽くして自分の知識や経験を共有することができます。
先日は、私と似たような境遇の家庭の方からご相談がありました。やはり他人事とは思えず、いろいろと回答するなかで、最終的にはありがたいことにとても感謝いただけて、光栄に思いました。
おそらく私の役割は、単一の正解をいきなり示すというよりは、
- ご状況をうかがって、
- 人生の展望や運用目的を明確にするお手伝いをしたうえで、
- 投資対象の候補を示し、
- マインドや心構えなどを添えたうえで、
- ご相談者が考える最適解に主体的にたどりついていただく
ということかな、という確度が増したように思います。
ずっと言ってきていることですが、投資の適解というものは当人の属性や状況、目的で千差万別なので。
投資対象の候補を示すには、国内外の株式、債券、信用リスク、MMF、REIT、為替、投資国の特徴と歴史、過去の傾向、暴落時の動き、マクロ経済、金融政策など幅広く押さえておく必要があります。
また、根本的に人に対して興味や好奇心があって、その延長線上に親身な相談に至る気がします。単純にビジネスライクでやる内容ではないといいますか(あらゆる活動に言えそうですが)。
以上挙げたような意味でも、自分に適していると感じます。
もちろん相談者の相談事項は百者百様で、
- 単純にハウツーの話もあれば、
- 今後に対して背中を押してほしい方もいらっしゃれば、
- 私がどう考えるのか、または私にこう言ってもらえたなら安心できる、
- なかなか知人には相談しづらい、打ち明けづらいことを相談できる
- 単に話してみたい
という方まで多種多様です。
やりがいを感じられる「仕事」とは
やりがいを感じる活動には共通点があって、自分が興味がある、または好きな分野において、
- 自分だからこそ求められることに対して、
- 自分だからこそできると思えることを提供して、
- そして相手の求めることを満たすことができたと思える結果やご感想を得る
今までの経験上、基本的にこの3つの要素を満たすことで、いわゆる「やりがいのある仕事」という精神的な充足感も得られると感じています。
さらに共通するのは、人と関わるということです。結局は「人との関係性」で幸福度も左右される領域があります。
この活動は一般的には「仕事」と呼ぶのでしょうが、個人的には「興味ある活動」といった表現がしっくりきますね。
仕事というものを考えたときに、以上の要素を念頭においてみるのも一案かと思います。そのためには「専門性」や「属人性(独自性)」があったほうがよいのでしょう。
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