「大人ならずっとスマホを見てていいの?」という子どもの疑問に対する回答
子どもの発想や疑問は、「成人するまでにいつしか形成されたオトナの社会通念」とは別の論理で生まれるでしょうから、ときに大人がはっとする、真に迫るものがあります。
生活クラブの月刊誌「生活と自治」は興味深いテーマが多く、2024年2月号の内容を一部引用します。
こども哲学
「子どもたちが自分で問いを立て、意見を考え、話し合い深めて行く対話」という、子どもの主体性を育むであろう素敵な企画内容があります。
「答えはひとつではない」との記載もまさにそのとおりだと思います。
我が国の義務教育は基本的に「正解はひとつしかない」「正解以外は不正解」といった色彩を感じさせます。
「大人だったらスマホをずっと見てていいの?」
スマホを見る時間を制限されている子どもが呈する疑問として
子ども
というものがありました。
なるほどたしかに素朴な疑問ですよね。私が子どもに聞かれたら、以下のように回答するでしょうか。
科学的・実証的な観点
- 子どもの頃は、脳の一部の機能が発達しきっていないから、中毒になりやすい。対して大人になったあとは比較的中毒に対する耐性がついているから。
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人生論の観点
- 加えて、子どもの頃は、自分の人生に対して責任が持てない時期
- 社会に出て、自分の力でお金を稼いで自活して、自分の判断で自分の人生を舵取りしていく段階になってから、あらゆる意思決定を自分の責任においてやっていく
- それまでは親の庇護のもと、ある程度は親の提示した道筋に依らざるをえない
この趣旨を努めてかみ砕き、説明するのかなと思います。
FIRE後、農業を学ぶべく働いていたとき、高校生で「ゲーム中毒 → 不登校」になった子と農作業をしていました。
あまりにおもしろくて夜中もやってしまうそうです(私も中学時代そうでした)。スマホは中毒性を企図して設計されているので、今やゲーム機にまさる中毒性があるでしょう。
自分の子どもにスマホを何歳から持たせるかは、思案のしどころでしょうし、家庭によって意見が分かれそうなテーマですね。
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