はじめて(禁断の)信用取引に手を出してみた結果と感想
私自身「手を出してはいけない」と思っていた信用取引に手を出したので、結果と感想を記します。
補足:信用取引とは
- かんたんに言えば「借金をして株を買う」こと
(厳密には、保有現物株を担保に株を買うなど) - 私はためしにSBI証券ではじめたので、年間で金利2.8%もとられます(野村証券は0.5%)
- つまり、信用取引で5,000万円の株を買うと、毎日4,000円ほどの金利負担(!)
禁断の取引に手を出した動機
FXで痛い目を見てきたので、同様に「信用取引もハイリスク」との考えを持っていました(今もそうです)。
ではなぜ禁断の信用取引をはじめたのか。率直に言うと以下のとおりです。
① 機会損失を甘受しない、よくばり投資家根性?
日本株はこれから期待できると思っていた( 関連記事:日本株に中長期的に期待できると思う理由)が、孝行目的で一時的にお金を融通していたこともあいまって、このままでは機会損失となり後悔すると思った(強い「投資家根性」を感じる)。
農業風に言えば、いわば「目の前に明らかに成長する確度が高い種子があるのに、それを土に埋めて育てないのか?いや、育てる」という感覚に近いです。
② そろそろ攻めていい
FIRE後は守り重視の運用をした時期もありましたが、いろんなスタイルを経てそろそろ以前のように攻めてよい時期だと思いました。
自分なりにルールを設定
結局いかなるツールも、「当人が主体的に使いこなせるか」が大事だと思うので、以下ルールを決めました。
- 絶対に「委託保証金率を100%以上」を維持する
=レバレッジを約1.8倍以下におさえる
例:担保として差し入れる現物株が時価1,000万円の場合、信用取引で800万円分の株を購入すると、委託保証金率が約100%になります(※)。
理由
一般に、担保として差し入れた株の80%が担保額として評価されるため(これを、「代用有価証券評価額」といいます)
また、厳密には以下のような定義であり、(※)はわかりやすくざっくり言っています。
委託保証金率(%) = (委託保証金現金合計 + 代用有価証券評価額(現金換算額)合計 - 支払諸経費等(※1) - 建玉の評価損益合計(※2)+受渡未到来の決済損益合計(※3))÷ 建玉代金合計×100
はじめて手を出した日
2023年9月19日
サイバーエージェントがイイ感じに下がっていたときです。
手を出した結果
執筆時点で一部はすでに利確や現引きしたので、それもふまえると1,300万円ほどの利益です。
4か月で約24%の収益ということで一応いまのところはやってよかったという結果となりました。
力技で2023年前半の機会損失を取り戻したような格好。ドヤれるうちが華。あまり欲張らずに機を見て利確していこうと思っています。
最下段の関連記事に、ブログで即時的に報じてきた売買記録を載せておきます。
信用取引をやって感じたこと、向く人・向かない人
以上の経験から言えることは、以下に集約されると思います。
- 「資金管理、メンタル管理、銘柄選定力、購入タイミング」が超重要なので、負けを取り返すためにやるのではなく、勝っている状態からさらに勝ちを重ねるためにやるもの
- 自分が決めたルールを守れる人
基本的にレバレッジをかけた取引は、「金利負担が生じるので、長期で持つと確実に金利分の損失が累積する」というデメリットが生じます。
したがって、信用取引で含み損をかかえると、「時間が経つにつれてさらに損失が増していく」というメンタル的に最悪の状況になります。
さらに、資金管理と相場タイミングをまちがえると、破滅的な資産減少に至るので、一般的にはまったくおすすめできません。あくまで「長い年数をかけて株取引をした経験があって、余裕資金があって、今まで株で勝ってきた人」がさらに勝ち続けるためのものだと思います。
まとめ
私の考える「信用取引」とは
- 「資金管理、メンタル管理、銘柄選定力、購入タイミング」が超重要なので、負けを取り返すためにやるのではなく、勝っている状態からさらに勝ちを重ねるためにやるもの
信用取引のデメリット
- 金利負担が生じるので、長期で持つと確実に金利分の損失が累積する
向いている人
- 長い年数をかけて株取引をした経験があって、余裕資金があって、今まで株で勝ってきた人
- 自分が決めたルールを守れる人
念のため再度申し添えますが、信用取引は資金管理やメンタル管理等が適切でないと資産が即死するリスクも内包するので、安易にはじめないよう平にお願いを申し上げます。
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