お金持ちがさらにお金持ちになる仕組み
現下はまさに資本主義、そして情報社会。
FIREしてからというもの、勤め人時代とはまったく別の世界の人々と出会う機会が増えたように思います。
- 株式投資
- 不動産投資
- 骨董品や宝飾品の収集・投資
- またはそれに類する物品の収集・投資
①・②はもともとご縁がありました。しかし最近、③・④の世界を知りました。
株式投資や不動産投資は、多くの人々が情報を発信しています。それはある意味、だれにでもできるからです。証券口座を開いたり、自己資金またはローンを組めば、だれにでもできます。
しかし③・④は、日本では認知度の低い領域。
だれでもできる = だれでも売れる = 暴落しやすい
冒頭の通り、株式や不動産は、多くの人が買えます。
ということは、多くの人が保有株式や不動産を売ることができるということです。
つまり、なんらかのきっかけ(経済・金融ショックなど)で売りが殺到しやすく、需給がゆるみやすくなります。だから暴落します。
たとえば不動産投資でもワンルームマンションは、一般に価格が安く、敷居が比較的低いがゆえに、属性が多少低くともローンを組んで購入するハードルが下がります。
ゆえに以下が成り立ちやすくなります。
- だれでもできる=だれでも売れる=(○○ショックで)需給がゆるみやすい=暴落しやすい
一部の人しか買えない = 売る人すくない = 暴落しにくい
逆に希少性が高く、価格の高い骨董品や一部の貴金属をあしらった現物資産は、そもそも買える人が富裕層にかぎられます。
そして、何か金融ショックがあっても富裕層はあわてて売る必要がないので、市場に出回る量がかぎられ、需給がゆるみにくい。
したがって、以下が成り立ちます。
- 資力がある人にしか買えない=売る人がかぎられる=(○○ショックで)需給がゆるみにくい=暴落しにくい
ちなみに、一部の不動産も該当するでしょう。価格帯が高いほうが、値上がり幅が高い傾向がみられます。
いずれにしても
- 希少性があり、
- 保有者が少なかったり、売りに迫られる必要がない富裕層が持つモノは、
- 供給が一気に増えないので需給がゆるまず、
- 暴落しにくいどころか値上がりやすい
といった現象が起きることを確認しました。
現在、資産には一般的に以下のようなものがあります。
- 株式
- 債券
- 不動産(・太陽光発電)
- リート
- 現金
- 貴金属(金・銀など)
しかし本当の富裕層は、暴落しやすいこれらだけでなく、暴落しにくい現物に分散していることがわかりました。
ましてや現在の貨幣は、金本位制のように実在価値を裏付けとせず、信用を担保として大量に発行されています(国債=「この借金はあとで返しますよ」という借用証書)。
一般的に資産運用というと、株・不動産が主流となるわけですが、これらとは一線を画す「現物」が今後いずれかの時点で重要になってくるのではないかと思います。
キーワードは「希少性がある高価なもの」。
まとめ
- 現在の金融市場は、”非伝統的な金融政策”とも呼ばれるように、金融緩和と財政赤字による貨幣の乱発が横行
- 加えて、現代の貨幣は金本位制のような実在価値の裏付けがなく、国家の信用に依拠しているに過ぎない
- 希少性があって高価な現物は、買える人がかぎられ、需給がゆるまず、ゆえに暴落しにくい(=お金持ちがさらにお金持ちになる仕組み)
- したがって、株や不動産に加え、希少性があって高価な現物資産への分散も一案と考えられる