ベネフィット・ワンTOB合戦、TOB価格がさらに上昇、今後の焦点と投資行動

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ベネフィット・ワンのTOB合戦、TOB価格がさらに引き上げられる

やはり来ましたね。TOB価格が上がってきました。

第一生命ホールディングス(HD)は21日、福利厚生代行のベネフィット・ワンに対するTOB(株式公開買い付け)価格を2123円にすると発表した。TOBはベネワンと親会社のパソナグループの同意が得られれば、2024年1月中旬から始める。医療情報サイト運営のエムスリーが実施中のTOBは1600円で、500円以上上回るかたちと...

時系列

これまでの時系列は以下のとおりです。

  • (11/14)エムスリーがTOB(一部買い付け)発表
    TOB価格:1,600円
  • (12/7)第一生命がTOB表明
    TOB価格:1,800円以上
  • (12/21)第一生命がTOB価格引き上げ
    TOB価格:2,123円

TOB価格引き上げに「前兆あり」

なぜ冒頭で「やはり」と書いたかと言うと、最近ベネフィット・ワンの株価はTOB価格の下限1,800円よりだいぶ高い2,000円で推移していたからです。

ベネフィット・ワンの株価(出所:TradingView)

つまり、もう市場はTOB価格が上がることを織り込みに行っていた、あるいは情報が一部で漏れていた、などの可能性が考えられます。

過去記事

これは以前記していたとおりです。

おさらい

しかし今回はすでにPTSでTOB価格1,800円を上回って取引されています。その背景として考えられるのは、「今後の買収合戦を見越して市場が買収価格が1,800円以上になるケースを織り込みに行っている可能性」が考えられると思います。

(中略)

  • ベネフィット・ワンをめぐってエムスリーと第一生命による争奪(買収)合戦に発展する可能性が高まった
  • 買収合戦となる場合、TOB価格は最終的に1,800円以上につり上がる可能性(過去事例:ユニゾHDでは初手TOB価格の約2倍に)

したがって、個人的には保有しているベネフィット・ワン株については今PTS市場で売却すればTOB価格1,800円以上で利益確定できるわけですが、今後の成り行きによってはその価格を上回って売却できる可能性があるため、買収合戦が発展していくシナリオに賭ける、つまり、市場売却せずに様子を見ようと思います。

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今後の焦点と投資行動

今後の焦点としては、

  • ベネワンが、「エムスリー」or「第一生命」どちらのTOBに応じるか
  • エムスリーが第一生命以上にTOB価格を引き上げるのか

かと思います。

エムスリーがTOB価格を上げればさらに株価は上昇するわけですが、資金力の観点からは圧倒的に第一生命有利に見えますが、どうでしょうか。

TOB期限が1月17日なので、情報が洩れたり進展がないかぎりは、しばらく株価は2,100円近辺で横ばいとなりそうです。

ベネフィット・ワンの株主としては、主に以下の選択を迫られます。

  1. 利益確定してほか銘柄へ資金を振り向けるか
  2. 様子見して、さらなるTOB価格上昇に賭けるか

悩ましいところではありますが、個人的には引き続き様子見かなと思います。

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