山奥の秘湯・羽根沢温泉「加登屋旅館」~ 再訪を誓う、至高の食事
- 食事が最高
- リピートまちがいなし
- これで二食付き1万円は格安すぎるやろ~
まずは山形・新庄駅に到着!
山形新幹線の終着駅。交通の便もよし◎
駅に着いたら送迎車あり、助かります。女将さんがとっても温かいおもてなしと接客なんです。
駅でのお出迎えの雰囲気の時点で、良宿の予感。
鮭川村の小話と見どころ
まずは、女将さんからうかがった小話を3つ。
① 鮭川で「サケの遡上」
宿へ向かう途上、鮭川という川が流れてます。その名の通り、鮭が遡上する川で、橋の上から鮭が見えることもあるのだそう。
鮭川村は、「鮭の里親事業」をやっていて、
- 鮭の卵を東京都荒川区の小学校に提供し、育ててもらう
- 荒川区の児童を鮭川に招待し、稚魚を鮭川に放流する
といった交流があるそうです。これは素敵ですね。
② 必見、トトロの木!
いろいろ話してたら、なんと
女将さん
「トトロの木」見ていかれますか?
今時間がありますので(^^)
おぉ?なんやろ? せっかくなのでお言葉に甘えて行ってみると…
おぉぉ~、たしかにトトロのように耳が2つ突き出とるやないか~い
しかもこれ、1本の杉。
小杉という地区にある大きな杉なので「小杉の大杉」という名前。
通称「トトロの木」と。
女将さんが伝え聞いた説話によると、
なにやら昔、鷹狩りに殿様が来た際に吹雪で、地元の道案内人が木陰で休ませたそうな。
昔は2本あって、あまりに立派な木なので1本切って持ち去ったところ、よくないことが頻繁に起きたそう。
ゆえに、地元の人しか知らない秘密の大杉だった。
ほぇ~~。
③「出稼ぎ対策」でキノコ工場を建設
「(雪が原因で)冬になると働き口がなくなる」というのが雪国の昔からの課題。
そのため、お父さんは出稼ぎに行かざるを得ませんでした。
そこで農協が地場産業をつくるために、キノコ工場を建設。奥さま方の働き口にもなったそうで地域の活性化につながっているそうです。農協GJ
④ 工事関係者が泊まる宿は、たいてい実質的!
今回泊まった「加登谷旅館」さんには、工事関係者も泊まっていました。
経験上、工事関係者が泊まる宿は、たいてい良い宿。ご飯がおいしかったり、コスパがよかったり。
道南の八雲にある「見市温泉旅館」もそうでした。食事げきうまの温泉旅館。
「羽根沢温泉」の旅館街をレポート
さて、いよいよ山形県の山奥にある秘湯「羽根沢温泉」の旅館街に到着。
いかにも穴場という感じ
旅館街といっても、もう3軒しか残ってない様子。
空き家を除くと、民家も2軒ぐらいです。
なので、旅館街というより集落に近いかも。
かな~り「歴史」を感じる街並み
かなり歴史を感じます。「ホテル 紅葉館」
2名のお客さまが入館するのを見ました。営業しているようです。
人の気配はありますが、ご覧のとおり外壁の柵が崩れています。「松葉荘」と書いてありますね。
トレッキングもできる
登山口まで、砂利道6km(車で40分)
つまり平均時速9km。道が険しそうです。
共同浴場あり
右の看板に「共同浴場」との掲示。
地元の方はこちらに行くのでしょうか。
歌舞伎の定期公演、鮭まつり、灯ろうながし
- 歌舞伎の定期公演(6月)
- 鮭まつり
- 灯ろう流し
など、心惹かれる文字が踊っています。いいですね、タイムスリップしたみたい。
除雪車の確認
元・除雪マン(1シーズンのみ)の私としては、やはり除雪車をチェック(笑)
小型ですね。この1台のみっぽいので、ニセコほど豪雪地帯ではなさそう。
加登屋旅館:素晴らしき、再訪必須の宿
さて、いよいよ加登屋旅館へ到着!!
- 食事が尋常ではない。
- 200%リピートまちがいなし
- これで二食付き1万円は値段設定がおかしい(割安)
まずは館内をご案内しましょう。
フロント、重厚な「加登屋」の札が歴史の重さを語ります。右手に大浴場。
奥に少し進むと、庄屋のように重厚な応接間。ちょっと王侯貴族みたい。
2階の客室。左手に謎のシャッターありw
消防車でも突入してきそうな装い。
客室の数々。夜にちょっとお化けでそう(失礼)
お部屋。すばらしき哉、TATAMI
10畳、じゅうぶんな広さです。
奥はこんな感じ。トイレは共同です。
部屋からの眺め。向かいに見えるは「松葉荘」。こちらも老舗旅館です。
旅館と言えば、お茶菓子と緑茶。
ティーバッグではなく、ちゃんと茶葉があって最高。
名物「味噌まんじゅう」もおいしい。
さて大浴場へ。
脱衣所。茣蓙(ござ)が敷いてあって趣きありますねぇ。
泉質ぬるぬる、かけ流し。さすが秘湯、情緒とレトロ感たっぷり。
ちなみにちょっと飛んだら隣が見えそうな壁の高さでした。
食事:いきなり悶絶KOからの絶品オンパレード
部屋入った瞬間に直感
「これは絶対おいしい」
歓声が思わず出てしまったほど。
写真じゃ伝わらないかもしれませんが、見ただけでおいしいとわかる品々でした。
この「牡蠣のから揚げポン酢」でいきなり悶絶KO。すごいですね、、
この時点で再訪を心に誓う。
からの、ゼンマイ。ゼンマイで絶品という。
なめこ。食用菊が入ってるのが東北らしくていいですよね。
なめこ主体の絶品ってすごくないですか?
馬刺し。まったく臭みなし。ビールが大量にすすみます。
揚げ方が絶妙。匠の技。
奥に舞茸が隠れています。あとおナスを食べたあとに撮影。
エビはよくある「ほっそい天ぷら」ではなく、しっかり肉厚。
さすが山形県 鮭川村。鮭が肉厚、味付けも超一流。
接待で行った築地の超高級料亭に引けを取らないと感じます。
炊き方もすばらしいのでしょうし、白米が粒だっていてご飯がすすむすすむ。
白米ってこんなおいしいんや…。
なお米の産地ではブランド米はたいてい県外向け。地元の方はブランド米ではない地産の米を食べることが多いですよね。
で、そういう非ブランド米のほうが美味しかったりする。
新庄といえば鶏。ダシがもう鶏の旨味だらけ。
残った黄金のスープに、さきほどの絶品の白米を投入。雑炊に。
もう最高すぎ。
写真に写っていませんが、エビがもうぷりぷり。しいたけぶりんぶりん。
お澄まし。
ダシ絶妙。
昇天してフィニッシュ。
次は松葉荘も体験してみたい
なお、次は加登屋旅館を再訪のうえ、こちらの松葉荘にも行ってみたいです(欲張り)
まとめ
- とにかく食事が最高
- すぐリピートしたい
- これで2食付き1万円も破格
会津もそうなんですけど、東北で接する人々が軒並み温かくて、関東にいるとよく行きたくなるんですよね~。
ほんとうに素敵な宿とおかみさんでした、ありがとうございました。
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ここもすごいです(笑)