第一生命がベネフィット・ワン買収合戦に参戦、今後のシナリオと投資行動

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第一生命がベネフィット・ワン買収合戦に参戦、今後考えられるシナリオと投資行動

2023年12月7日、第一生命がベネフィット・ワンへのTOBを表明しました。

ベネワンにはエムスリーが11月14日が同じくTOBを発表していたので、これで買収合戦となりそうです。

第一生命は「全株取得をめざす」ので、買収合戦に発展か

第一生命ホールディングス(HD)は7日、企業向けの福利厚生サービスを手掛けるベネフィット・ワンに対して、同社などからの賛同を得られることを条件に、来年1月中旬めどに株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。最終的には全株式の取得を目指す

第一生命ホールディングス(HD)は7日、企業向けの福利厚生サービスを手掛けるベネフィット・ワンに対して、同社などからの賛同を得られることを条件に、来年1月中旬めどに株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。最終的には全株式の取得を目指す。

第一生命は「全株取得をめざす」ということなので、エムスリーの一部買い付けとは異なり、これで両社の買収が同時に成立することは不可能ということですね。

つまり現時点では、ベネフィット・ワンをめぐってエムスリーと第一生命による争奪(買収)合戦に発展する可能性が高まったと思います。

したがって、ベネフィット・ワンの株価は、第一生命によるTOB価格である1,800円あたりをめざすことになりそうです。

時間外取引では、すでにTOB価格を上回っている

出所:SBI証券

すでに12月7日17時時点のPTS市場では、同日終値1,512円の+23%となる「1,850円近傍」で取引されています。つまり、すでに第一生命によるTOB価格「1,800円」を上回っています

エムスリーからのTOB発表時点では、全株取得ではなく一部の株式取得にとどまることもあって、発表後1度も「エムスリーによるTOB価格1,600円」を超えて取引されることはありませんでした。

しかし今回はすでにPTSでTOB価格1,800円を上回って取引されています。その背景として考えられるのは、「今後の買収合戦を見越して市場が買収価格が1,800円以上になるケースを織り込みに行っている可能性」が考えられると思います。

買収合戦でTOB価格がつり上がった事例:ユニゾHD

たとえば記憶に新しいのは、2019年当時のユニゾホールディングスをめぐる買収合戦です。

このときユニゾ株を保有していたので覚えています。

HISによる高配当株ユニゾホールディングスへのTOBにより、株主は大いに恩恵を享受
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当時は以下のように「1社目のTOB価格の2倍近い額で買収が成立した」という事例となりました。

★ユニゾHD買収合戦の経緯
  • HISが3,100円で敵対的TOB表明
  • ユニゾは反対、対抗措置としてSBG傘下ファンド4000円でのTOBに賛同のち撤回
  • 米投資会社ブラックストーンが5,000円で友好的TOB表明のち6,000円に引き上げ
  • 最終的に従業員らによる6,000円での買収

今回もベネフィット・ワンに対して、エムスリーだけでなく第一生命が買収に名乗りをあげたことで、

  1. 買収合戦に発展し、TOB価格がつり上げられ、
  2. 最終的に第一生命によるTOB価格1,800円以上で買収が成立することを市場が織り込み、
  3. 株価が1,800円以上で推移していく

というシナリオが考えられると思います。

エムスリーによるTOB発表の際、以下のように記していました。

ちなみに…

もしTOB合戦、つまり「A社がB社へのTOBを発表後、C社がTOBに名乗りを上げ、買収合戦」となった場合、買付価格が吊り上げられてさらに高値となる可能性もあるので、すぐに保有株を売らないほうがより大きな利益を得られるケースもあります。

エムスリーがベネフィット・ワンをTOB、株を安く買うと大きな利益となる好例に
エムスリーがベネフィット・ワンをTOB、株を安く買うと大きな利益となる好例に 2023年11月14日、まさかの医療分野の雄...

そのため、保有株は売却せず様子見としていました。そして今、このシナリオが実現する可能性が高まりました。

まとめ

  • ベネフィット・ワンをめぐってエムスリーと第一生命による争奪(買収)合戦に発展する可能性が高まった
  • 買収合戦となる場合、TOB価格は最終的に1,800円以上につり上がる可能性(過去事例:ユニゾHDでは初手TOB価格の約2倍に)

したがって、個人的には保有しているベネフィット・ワン株については今PTS市場で売却すればTOB価格1,800円以上で利益確定できるわけですが、今後の成り行きによってはその価格を上回って売却できる可能性があるため、買収合戦が発展していくシナリオに賭ける、つまり、市場売却せずに様子を見ようと思います。

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