米国株ポートフォリオ(2023年11月)

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米国ポートフォリオ(2023年11月)

「大きな下押しあれば、短期債を売って米国株を買う」と言った舌の根の乾かぬ内に、大きな下押しなけれども先月末に買いに転じることとなりました。

米短期債ETFを売って、米国株を購入

米短期債ETF【CLIP】を売り、先週以下を購入。

  • ボーイング:Boeing【BA】
  • ディア:Deere and Company【DE】

その結果、米国株ポートフォリオは以下のようになりました。

購入銘柄①:ボーイング【BA】

今まで何回か売買してきた銘柄。

過去の売買履歴としては、2019年頃に300ドル台で購入し、そこからまさかの急落。120ドル弱で買い増し、200ドル台に戻したところで薄氷の利益確定。

ボーイングの株価チャート(出所:TradingView)

ボーイングは直近、240ドルから180ドルまで33%ほど下げており、S&P500より大幅に下げています。

背景には、航空機事故(インドネシアで2018年、エチオピアで19年に墜落)を発端とした、737MAXの製造上の不具合による部品納入遅れが挙げられます。

10月25日発表の決算で、主力小型機737MAXの一部に不具合が生じたことから年内の納入目標を引き下げたことが嫌気されています。

その前の2Q決算がかなりよく、受注も好調だったので、「いよいよ往年の優良株に回帰か」と株価が上放れつつありました。そんななか、3Q決算で頭をおさえられた格好。

ただ、航空機業界は実質ボーイングやエアバスが寡占状態であり、いずれは浮揚してくるものとの想定は成り立ちそうです。

出所:Google

実際、直近の下げ幅が大きかったぶん、11月の市場全体の反発局面では、ボーイングの上げ幅はS&P500より高い結果となっています。

ちなみに…

調べれば調べるほどかなり根深い問題が感じられるボーイング社。

利益優先で安全性への疑問を意図的にかき消したという指摘も一部で挙がっています。

墜落事故が相次ぎ長期の運航停止を強いられている新型旅客機「737MAX」の問題で製造元の米ボーイングは11日までに、事故前に従業員らが同型機の開発について交わしていたメールなどの内部記録を公表した。

このあたりの不祥事は、人によって投資判断が大きく分かれるところかと思います。

購入銘柄②:ディア

こちらも今まで何回か売買してきた銘柄。

直近の3Q決算では利益が予想を上回り、通期見通しも上方修正されたものの、販売減速への懸念で株価は反落しました。

そこから反発したものの、市場全体の下落につれて下落。待ってましたとばかりに360ドル台で購入したかたちです。

24年に農機需要の停滞が直近の懸念材料として挙げられます。

また、むろん両銘柄とも、リスクシナリオとしては市場全体の暴落が挙げられます。

まとめ

米短期債ETF【CLIP】を売り、以下を購入。

  • ボーイング:Boeing【BA】
  • ディア:Deere and Company【DE】

先日の雇用統計は労働市場の減速を感じさせる内容で、リセッションを意識した金利低下・ドル安、そして利上げ観測のさらなる後退から株高で市場は反応し、米国株の季節性もあいまってアゲアゲムードな感じとなっています。

ボーイング、ディアともに資本財セクターという景気敏感株であり、リセッション懸念と市場の楽観の綱引きでどちらに転ぶかというところ。

ボーイングの本格的な回復と配当復活はおそらく2025年ぐらいまではかかりそうで、株価が先んじてどこまで織り込んでいくのかはひとつ着目できる点となりそうです。

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